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ー雪山ー219
望は和也に歩み寄り気になった事を聞いてみる事にした。
「望と俺とで雄介の事を担架で運んで行くしかねぇんじゃねぇのか?」
「そ、そんな事、無理に決まってるだろうが……」
「じゃあ、雄介はどうするんだよ」
そこまで和也に言われてしまい望の方は黙ってしまう。 後もう少しで雄介を助けられると思ったのに、ここに来て助けられないという事が分かったからだ。
「下手でもいいのか?」
と望はそうぼそりと言う。
「俺がリードして行くからさ」
「分かった……」
望がそこまで言うと和也は、
「嘘だよ……」
「はぁ!?」
望は和也の事を見上げて、
「ちゃんと、怪我人を運べるような救助隊の人も連れてきたし、そこは大丈夫だからさ。 ただ、望を試したっていうのかな?」
望は和也のその言葉に息を吐くと、
「そういう事か……。 もう、分かったよ。 そう、俺はスキーは本当は出来ないの。 前にスキーで足折った事があるからさぁ」
「そんな事だろうと思ったぜ。 ま、いいや、とりあえず、外でその救助隊の人達待たせているからさ」
和也はそこまで言うと和也はその救助隊を中へと入れ雄介を下の方へと運んで行く。
「とりあえず、俺達は下までは自力で行くしかないよな」
「ああ、そうだな」
望はそこの暖炉の火を消すと三人は雄介の事を追うようにして下まで滑って行くのだ。
すると近くにあるドクターヘリだろうか。 丁度、ヘリの方も到着したらしく既に雪が避けてあった上へとヘリが降りてくる。
「とりあえず、俺は雄介に付いて行くからよ」
「そだな……その方が雄介の方も安心出来るだろうしさ」
「ああ……じゃ、悪いが、俺は先に帰るからな」
「ああ……」
望と雄介はヘリの方へと乗り込むと望は東京にある春坂病院の方に向かうように言ってヘリは東京の方へと飛びだって行くのだ。
「望がるなら安心だよな?」
「そうですね。 それに、僕達の方は車があるので、そちらで帰らなきゃいけないですしね」
「まぁな……そういう事だ」
二人はヘリが行ってしまった後に会話をしていた。 そして一旦荷物があるコテージの方へと戻って行く。
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