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ー波乱ー153

「ま、そういう事なのかもしれないね」  丁度、話を終えた頃に再び病院の駐車場へと戻って来る二人。  裕二と和也は降りるとひと息吐き直ぐに院長室へと向かう。  この時間だと職員用出入口を利用するよりかは病院の出入口を使った方が早い為か二人は病院のロビーの方へと抜けていくのだが、やはり病院の方は相変わらず忙しそうだ。  ロビーには人々が溢れ診察室前にも沢山の患者さんが今か今かと待っている。  いつものこの時間だったら今時間は望と和也は一緒に診察している時間でもある。 診察室前を通過しながら和也は患者さんの事が気になるのか横目で見ながらも裕二と院長室へと急ぐのだ。  その間に救急車もこの病院へと到着したのか緊急用入口の方から入ってくる患者さんを横目にしながらも本当に今は望を助ける為に裕二と一緒にいるのだから、とりあえず院長室へと向かう。  いつもの和也だったら、こんな状況を見て見ぬ振りなんて事は出来ないのだが今はそれどころではない。 そうだ今日は望や和也の為に裕実や颯斗が診察室の方を診てくれているのだからもう後は二人に任せるしかないからだ。  裕二は院長室に入るとパソコン画面に視線を向ける。 犯人からのメールはもう既に十分位前に来ていたらしい。  裕二はパソコン画面にあるカーソルを動かしメールを開く。  そこにはこう書かれていた。 『後、四十分後に秋山駅のトイレの一番奥にある個室にお金を大きな袋に詰めて置いておけ』  と。 「ん?」  それに反応した裕二。 今の時刻とメールが来た時刻と照らし合わせてどうやら何かを確認しているようだ。  だが、どう考えてもメールの予告時間までには間に合いそうにもない。  そう秋山駅は夏見駅より更に遠い場所にある。 渋滞が無ければ十五分位で行ける距離なのだが今日は今日に限って道が混んでるようで十五分ではそこにはたどり着ける感じがしない。  そして裕二は今日最大の心の乱れてしまったのであろう。 「こんなの無理だ!」  裕二は机までも叩き悔しさを露わにしてしまっているのだから。  確かに裕二がそうまってしまうのも無理はない。  和也ははそれでも怯む事なく寧ろ裕二へと近付き、 「でも、やってみないと分からないですよね?」  そう優しく言うのだ。  和也がそう言うと裕二は今の自分の状況を分かっていながらも和也の方へと笑顔を向けて、

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