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ー過去ー128

「別に俺達はお前達の邪魔しようとかって思ってねぇし、大丈夫だからよ。 とりあえずさぁ、明日の夜は望の家でちょっとしたパーティーみたいな事はしたいかな? ま、一日早いけどさ……それに明日の夜は雄介もいないんだろ? ま、それが終われば俺達の方は帰りからさ」 「本当にお前はお祭り好きだよなぁ。 ま、明日の二十三時五十九分までにならいいかも」 「なんだよそれー。 ま、分からないでもないけどさ。 とりあえず、明日は実琴とは別れを告げて、それから、望の場合には誕生日パーティーで裕実とは再出発パーティーって事でいいんじゃねぇ?」  久しぶりに和也の元気いっぱいの表情に、望の方は安心したのか机に向かって仕事を始めるのだ。  それから直ぐに裕実は掃除を終わらせると、和也と裕実の方は先に上がって望の方はその一時間後に仕事を終わらせると家へと向かう。  今日は昨日とは違い一人ではない。 家に帰宅すれば温もりがある。 そう今日はきっと雄介が夕飯を作って待っていてくれるだろう。  そして、いつもと変わらない道を渋滞もなくすんなりと帰宅する望。  家のドアを開けると望の方はいつもと変わらない雄介の笑顔を見て安心したようだ。 「おかえり……」 「ただいま……」  『ただいま』と言えば返事がある家。 やはり、そこにさえ今は小さな幸せを感じるくらいだ。 「今日はやなぁ、カレーやでー!」 「カレーか……俺も丁度食べたくなってたし、良かったよ」 「そうやったん? 作ったかいがあったってもんやんなぁ」 「そうだな……」  雄介が先頭にリビングへと向かうと望の方はソファに上着を鞄を置きテーブルへと向かうのだ。  雄介の方は冷めてしまったカレーを温める為にキッチンへと立つ。 「やっと、裕実と和也が本当のカップルになれるみたいだぜ」 「……へ? どういう事なん?」 「昨日さぁ、俺等、仕事の帰りに焼肉屋に寄ったんだけどさ、たまたま新城と本宮君の方も来ていたみたいでさ、俺等はその隣の個室にしたんだけどな。 そん時、本当に行儀の悪い和也が隣にいる新城達の個室の方に耳を当てて聞いてたみたいなんだけどな。 ま、とりあえずは色んな話はしてたみたいなんだけど、いきなり、人気がなくなったらしいんだよなぁ。 でもな、駐車場には新城の車が置いてあったし、それだったら新城達はまだいるって事になるだろ? ま、食べ終わったって事もあったしさ、俺達の方は焼肉屋の方を出たんだけど。 それから、今日仕事が終わってから和也が俺達の部屋に入って来て、昨日の新城と実琴は焼肉屋でやったって話をどうやら和也は聞いたらしいんだよな。 そうそう! よくよく考えてみたら、本宮さんと和也っていうのはまだ完全に別れてない訳だろ? で、本宮さんの方は昨日、新城とやったって話が正しい情報であるならば本宮さんは浮気したって事になるんじゃねぇか? ってなったんだよな。 そしたら、それをきっかけに和也の方は本宮さんと別れるきっかけっていうのが出来たって事になるんじゃねぇのかな? って思ってさ……」

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