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ー過去ー138

「それでも、上手いんだよ。 新城先生の方が。 一回だけじゃあ物足りないって思う僕なんだけど、新城先生っていうのは何回も満足させてくれるんだよねぇ。 しかも、本物のお医者さんだから、そんなプレイとかしてくれるしね。 それに言葉責めとかっていうのも当たり前だしねぇ」  最初は抗議していた和也だったのだが、その実琴の話を聞いているうちに、自分の方は未熟だという事に気付いたのであろう。 「あー! 負けた! 絶対に負けたくねぇ奴に負けたかもしれねぇな……。 確かに実琴っていうのはMだけど、実琴は確実に俺では満足出来てなかったって訳だろ? あー、もういい! 実琴は新城に渡すよ! お前も幸せなんだから十分なんじゃねぇ?」 「うん!」 「んじゃ、そろそろ、それぞれの相手のとこに戻ろうか? お前も明日は休みなんだろ? 今のうちにに新城に連絡しておけよー。 とりあえず、お前の事を病院まで届けるようにするからよ」 「あ、いいよ。 春坂駅で……。 和也と話し合いが終わったら新城先生に連絡して春坂駅で待ち合わせするようにしているからさ」 「そうなのか? なら、春坂駅なら、すぐそこだから、お前の事は春坂駅で降ろせないいんだな」 「うん!」 「分かった」  和也はそう言うと、車を春坂駅の方へと向かわせる。 実琴をそこで降すと、和也は望の家に向かう前にスーパーへと向かうのだ。  今夜は望の家でパーティーをするつもるなのだから必要な物を揃える為にだ。  ケーキに唐揚げにその他にも色々と買い揃えると和也は望の家へと向かうのだった。  時間があれば、久々に手の込んだ料理を作ろうと思っていたのだが、今日の和也には望の誕生日の他に用事があった為、仕方なく惣菜で済ませる。  そして和也が望の家についたのは夜の八時だ。  和也は望の家のドアを開けた瞬間、和也はいつものように大きな声で、 「ニュース! ニュース!」  そう言いながら望達がいるであろうリビングへと向かう。 すると望が主役だというのに、望と裕実はリビングで飾り付け、テーブルの上には和也が来るのを待ち望んでいたかのように料理が並べられていた。 「あれ? 食べ物買って来てたんだな」 「ケーキだってちゃんと買って来てますからね」 「後ちょっと遅かったら、俺達先に食ってた位なんだからな」 「なんだよー。 望が主役なんだから望が出さなくてもよかったのに……俺の方もいっぱい買って来ちゃったのにな」  和也はそう言うと買って来た物を掲げるのだ。 「和也が遅いのが悪いんだろー」

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