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ー過去ー140

  パーティーという重々しい名目ではなく、普通の夕食なのかもしれない。  それから和也達は十一時まで望の家でのんびりとし、 「んじゃあ、俺達の方はそろそろ帰るな……皿の方は洗っておいたし。 後、望は雄介の事を待つだけだな」  といつもの調子で望に向かってふざけたような事を言うと、その言葉を聞いていた望の方はあっという間に顔を赤くしたのは言うまでもないだろう。 「あー! まったく、相変わらず和也ってうるせぇんだからよー。 もう! 和也がうるさいから早く帰れよなー」 「分かってますよ。 俺等はこれから、二人でイチャイチャラブラブな事して来るしー」 「はいはいはいはい!」  望の方はそうめんどくさそうに返事すると、和也の事を玄関まで追い出し、 「んじゃあ、明後日な」 「ああ……」 「和也には言ってねぇよ。 俺は裕実に言ってんだ」 「はーい! では、明後日……」  その望の言葉に裕実は普通に返事をするのだ。 「まーたく、俺は除け者かよっ!」  そうふざけたように大声を上げる和也に対して、裕実と望はクスリと笑い始める。 「二人して、人の不幸を笑いやがって……」 「だけど、ふざけているのは分かってるから、お前だって本気で怒ってる訳じゃねぇんだろ?」 「まぁな……」  みんなの性格を分かっているからこそ、ふざけているのは十分承知な事で、そんな事ではやはり怒るなんて事はしないのだろう。 「んじゃあなぁ、明日は雄介といい一日にするんだぞー」 「ああ、当たり前じゃねぇか!」  その望の言葉に和也は望が何か成長した事に気付いたのか、和也は望に向かい軽く微笑むと、和也は裕実と一緒に望の家を出て行くのだ。  それから裕実とドライブがてら、二人は久しぶりにホテルへと向かったようだ。  その間に和也は裕実に、今日、正式に実琴と別れた事を話し始める。 「和也は僕との約束をちゃんと果たしてくれたんですね。 分かりました。 今度は僕の方が和也との約束を果たす番です。 ちょっと長くなるのでホテルに入ってから話しますよ」  そう真剣な表情で言ってくる裕実。 きっと裕実の方もまた和也に話す決心がついたのであろう。  和也もその真剣な裕実の顔付きに、和也の方も真面目な表情をし、 「分かった……。 俺の方はもう覚悟出来てるし、お前にどんな秘密があったとしても、俺はお前と別れない事を誓うよ」 「ありがとうございます」

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