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ー過去ー143

 と、その時、望の携帯が再び机の上で震え出し、そのメールの差出人はまた和也だったのだが、そこには望が驚くような事が書かれていた。 『な、 ニュース見ただろ? 多分だけど、雄介この現場に行ってるんじゃねぇのかな? ってか、望……大丈夫か?』  望はそのメールを何度も視線を動かし読むのだが、その文面が変わる事はなく、 『はぁ!? 雄介がその現場に居るって、どういう事だよ!? 今まで俺、このニュース見てたけど、そんな事、ひと言も言ってなかったぜ。 ニュースじゃあ、消防車が数十台現場に駆け付けてるって事しかな』  そう望は和也にメールを送るのだが、和也の方は直ぐにメールを送り返して来る。 『ゴメン、ゴメン……。 望が見ているニュースではそれしか伝えてないんだろうけど。 俺がさっき見ていたニュースでは春坂レスキュー隊も出動してるみたいなんだよな。 だから、もしかしたら、雄介の部隊も出動してるのかなぁ? って思ったんだけどよ。 だって、まだ雄介帰宅して来てないんだろ?』 『ん、まぁ……確かに帰って来てねぇけどよ。 そういや、まだ雄介から何も連絡来てねぇんだよな』  望がそう和也にメールした直後、今度はメールではなく、電話の着信音が鳴り響くのだ。 その電話の相手が誰なのか? っていうのを望的にはある程度予想していたのか、確認せずに電話に出ると案の定、望が思った人物だったようだ。 「何だよ……和也……」 『そんなめんどくだそうな声しなくてもいいだろうが……。 こっちは心配して電話してるんだからさ」 「……で、用事は?」 『そりゃあねぇだろー。 ま、とりあえずさ……今、俺は望の家に向かってるからな』 「別に平気だよ……俺は……」 『いやさ……だけど、一応な……』  と、それと同時刻にどうやらニュースで動きがあったようだ。 アナウンサーに新しい原稿が届いたらしく、アナウンサーがその原稿を読み始める。 『今、入ってきた情報によりますと、先程、死亡者のリストにレスキュー隊員の方が一名居られたようです。 繰り返しお伝えします……』  そのアナウンサーの言葉に流石の望も体を固まらせてしまう。 今のニュースでは、『レスキュー隊員が一人死亡』という情報が入って来ていたのだから。  流石の望も今まで冷静でいたのだが、その一報に違う意味で鼓動が高鳴ってしまったようで目を見開いてしまう。

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