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ー天使ー24
和也なら、どうにか誤魔化して子供からの健気な質問に答えられるのだろうが望には上手く答えることが出来ないようだ。
「ねぇ! ねぇ! 何で、和也兄ちゃんと裕実兄ちゃんも一緒に望兄ちゃんのお家に来るの?」
「あ、えーと……それはだな?」
こういうお年頃になると何でも聞きたい年頃だ。 そう気になった事は何でも聞いて来る。 そして疑問に思ったことをストレートに聞いてくる年頃でもある。
望は子供には慣れていない。 それにプラスして琉斗は望には答えにくい質問ばかりしてくるから困ったもんだ。
しかし悪気も無しに質問してくる琉斗に、望でも怒れる訳もなくこの状況では望なりに誤魔化して説明しなきゃいけない所だろう。
望はとりあえず和也にパスしたいとは思ったのだが、琉斗を和也に渡すと、和也が琉斗ばかりを構いそれを見ている裕実が嫉妬してしまう。
だから望は店から出た後からは琉斗の事を構うようにしていたのだから。
望はフッと気付くと琉斗が望の顔を見上げている姿が目に入る。
「望兄ちゃん!」
「ん?」
「僕が言ってること聞こえてる?」
「ぅん……あ、ああ……まぁな……」
「んじゃ、今、僕が言ったこと言ってみてよ」
そう笑顔で言う琉斗。
「あ、だからだな……あれだろ?『和也兄ちゃんと裕実兄ちゃんが何で家に来るか?』だろ?」
「そうなんだけどー!」
「だから、それはだな……」
望がまた琉斗の質問に答えられないでいると、その琉斗の質問を聞いていた和也は望のことを手招きをして望の耳傍で言うのだ。
和也は望に助言した筈だったのだが、その直後、望は大きな声を上げる。
「そんなこと言える訳ねぇだろうがー」
「言っちまっていいからよー。 どうせ、まだ、そんなこと分からないだろ?」
「いやぁ、分かってると思うんだけどなぁ。 だってよ、昨日……」
そこまで言うと望は和也の耳傍で昨日、琉斗が望と雄介に質問していた言葉を和也に言うのだ。
「そんな質問をしてくるんだから、知らないことはないだろうよー」
「んー、意味分かってねぇで使ってんじゃね?」
「いやぁ、それがそうでもなさそうなんだけどなぁ?」
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