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ー決心ー13
「ほな、望はホンマに素直になったんかなぁ?」
そう食器を洗いながら独り言を漏らす雄介。
きっと望は段々と雄介には心を開き始めてきているのかもしれない。
雄介と出会った頃の望はツンとした態度ばかりしていたのだが、雄介と付き合い出して、暫くしてからは段々と性格が丸くなってきたようにも思えるのだから。 ただ記憶喪失になってから、後遺症で望は熱を出す度に素直にはなっていたのだが、今は熱を出してから素直になるのではなく、最近は雄介に対してだけは素直になってきたようにも感じられる。
でも他の人の前では以前と同じで素直な性格ではない望。
きっと望も雄介のことが今では本当に好きなんであろう。
以前、雄介に「素直やない望も好きやけど、やっぱ、『好き』とかはたまには言って欲しい」と言われたことがあった望。
それを雄介にだけは実行しているだけなのかもしれない。
雄介は食器を洗い終え、お風呂場へと向かう。
だが雄介がお風呂場へと入ると、お風呂場はもう湯気が上がっていた。
ということは、既に望がお風呂の用意をしていたということになるであろう。
やはり望が完璧に素直になったとは言えないのかもしれない。
望が『風呂やっておく』とは言わずにお風呂の用意をしていたのだから。
「ま、ええか……」
そう口にすると、望が居るリビングへと戻りソファへと腰を下ろす。
だが今日は望の隣りではなく望の横側にあるソファへと腰を下ろすのだ。
雄介は望に軽く実験をしてみようと思ったのであろう。
いつもなら、ゆっくりする時間では雄介は望の隣りへと座っているのだが、今日はわざと望から離れたソファへて座っている。 そしたら望はどういう反応をし、また、どういう言葉を言うのかを知りたいからであった。
望は真剣にニュースを見ているのだが、たまに望は雄介が居る方へと視線を向けていた。
雄介はニュースに夢中になっているフリをしながらも横目でチラチラと望の様子を伺っている。
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