2010 / 2160
ー信頼ー65
「ほなら、明日は一応、診療所は休みの日やし、みんなで挨拶回りしてこ……そういう事っていうのは早めにしといた方がええしな」
「確かに、そうだな」
二人は話を終えた所で、お風呂場を出ると部屋に向かって横になる。
そして次の朝。 雄介と望はほぼ同時に目が覚めたのか起きると、雄介の方は朝食を作ろ始め望はテーブルで新聞を読み始めるのだ。
暫くして和也達も起きて来ると、
「いつもと変わらない感じだよな」
そうボソッと和也は口にし、和也も裕実もテーブルへと腰を下ろす。
その頃には雄介はテーブルへと料理を運ぶのだ。
四人がテーブルへと着くと、手を合わせ食べ始めた頃に和也と雄介がほぼ同時に声を上げるのだ。
「あのさぁ」
二人はほぼ同時に声を上げたもんなのだから、視線を合わせると、
「あ、雄介からでいいぜ……」
「ほならなぁ、前に話した事があったやんか……。 俺と和也は子供達とコミュニュケーションを取って、望と裕実が往診担当ってな。 まぁ、その往診の方をな……先に済ませておいた方がええんやないかなぁ? って思ったんやけどな。 ほら、俺達ってここに来てから島の人達に挨拶もしてへんかったやんか……それで、診療所の方に来てもらおうっていうのは、やっぱ、違うかなぁ? ってな……先ずは俺達の顔を覚えてもらった方がええと思うねん。 誰だって初めて来た人っていうのは分からへんやろ? そんな人に自分の体診てもらいたいと思うか? それやったら、顔知っておった方が安心出来るんかな? って思うてな」
「あ! 確かに雄介の言う通りだな! 新しく来たんだから、挨拶するっていうのは当たり前だよなぁ。 本当、基本的な事を忘れてたぜ」
「ほんで、挨拶回りした後で、往診担当の望と裕実に行ってもらっても遅くはないだろうしなぁ」
「そうだな、そうしよ……」
「そいで、和也の方は何かあったのか?」
「んー、まぁ、大した事は無いんだけどさぁ、まぁ、頭に入れておいて欲しい事っていうのかな? ……雄介って料理が出来んだろ? だから、お茶室っていうのか調理室みたいな所っていうのかな? そういう所作って、コミュニュケーション施設みたいなのを作ってみたらいいんじゃねぇのかな? って思ってよ。 ほら、そういう所があったら診療所っていうイメージじゃなくてさ、こう近付きやすいのかなぁ? って思っただけだからさ」
「あー、まぁ、そういうのもありって事か。 せやけど、流石の俺でも二つこなすのは無理かもしれへんでー」
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