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ー信頼ー96

「まぁ、そういう事になるよな。 しかも、小児科医って、一番大変な仕事だって聞くしさー。 この前、テレビでやってたんだけど、今の世の中、小児科医が一番少ないらしいぜ。 ……で、一番人気があるのは眼科なんだってさ。 眼科っていうのはさぁ、そんなに手術とかっていうのもあんまり無いし、そんなに命に関わるような手術もないみたいだからさ、訴訟リスクも少ない訳だし、人気あるらしいんだけど……逆に小児科医っていうのは要はもう生まれた時の赤ちゃんから診なきゃならない訳だろ? やっぱ、赤ちゃんだから喋って何処が痛いだのって言えねぇ訳じゃねぇか、だから、どうにかして医者が診断しなきゃならないんだから大変なんだろ? まぁ、後は訴訟リスクの方だよな。 そうそう! それに、大人みたいに専門分野で分かれてる訳じゃないから、内科系から外科系までも見なきゃなんないんだろうしさ。 だから、そこに飛び込んだ雄介が凄いっていうのかな?」 「まぁ、そこはただ単に子供が好きっていうのもあんねんけど、和也が言ってた通りに小児科医っていうのは、ありとあらゆる怪我や病気を診られるようになるって事は、逆に大人でも診れるようになるって事やろ? それなら、望のサポートも出来るし、もし、望がいない時に大人の患者さんが来た場合に俺でも診れるって事もあって、もし処置しなきゃならない場合に俺が居ったら大丈夫な状態にしておきたいしな」 「ほら、やっぱり、雄介は前に比べたら、ちゃんと成長してるって事になるんじゃねぇか……。 自分のちゃんとした意見っていうのも言えるようになって来たみたいだしな。 前の雄介なら不純な動機で望の為に医者になるような事を言ってたのによ。 今の意見を聞くと今では違うんじゃねぇのか? それは小児科医として立派な動機だと思うぜ」  その和也の言葉に雄介は何故だか望の方へと視線を向け、どうやら望の様子を伺っているようだ。  それに気付いた望は、

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