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ー信頼ー122
それからマスコミは色んな人に声を掛け、次々と昨日の事を聞いて情報を集めているようだ。
「とりあえず、俺達には関係無い事だから、俺、外で雄介の事、待ってるな……」
きっとこういう事に関して、望は苦手なのであろう。 体育館を出て昨日雄介の事を見送った海の近くへと向かうのだ。
「とりあえず、和也、僕達も望さんに付いて行きませんか? 今、望さんを一人にさせるのは危険ですからね」
「ああ、まぁ……そうだな。 流石に自殺するような人間には見えねぇけど、望の事、フォロー出来るのは俺達だけだもんな」
和也と裕実は望の後を追って外へと出る。
本当に昨日の台風とは一変し、今日は雲一つない空が広がっていた。 寧ろ今日は暑い位であろう。
「ホント、昨日の台風が嘘みたいだな。 おかげで、今日は昨日と違って暑いぜ。 今日は逆に熱中症に注意しなきゃなんねぇ気温になるんじゃねぇのか?」
「そうですね。 気温ももう上昇してきているみたいですし、望さんの所に行く前に診療所の方に寄って、お水持ってから出ましょうか?」
「そうだな。 望のことだから、そんな事も考えずに行ってるだろうからな。 望の分も持って行こうか? あ、まぁ、水じゃなくて、こういう時はスポーツドリンクまたは麦茶の方がいいんだけどな」
二人はそう決めると、一旦診療所の方へと寄り、お水を持って望が居るであろう場所へと向かうのだ。
そして望の事を見つけ最初に声を掛けたのは裕実だ。
「望さん!」
そう相変わらずの笑顔で手を振り望の事を呼ぶ。
「お前達も来てくれたのか?」
「とりあえずな……。 俺達だって雄介の事が心配だったからさ」
「そうですよー。 僕達だって雄介さんの親友なんですからね! なので、僕達も望さんと一緒に雄介さんの事を待ちますよ」
「そっか……ありがとう」
そう望は何故だか裕実には微笑むのだ。
それに気付いた和也は唇を尖らせ、
「ちぇっ! 俺だけ仲間外れにされた気分なんですけどー」
そう和也はこの場を和ませるような態度を見せる。
それに望はクスリとし、
「しかし、なんでだろうなぁ。 裕実には色々と言えたり素直な自分を出す事が出来るのにさ、和也には出来ないんだろ?」
三人はかなり雄介の事を待つ事になるであろうと想定し、気持ち的に日陰になっている岩場へと腰を下ろす。
「……って、それって、無意識の行動だったのか?」
「だろうなー。 ホント、そこは自分でもよく分からねぇんだけど……」
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