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対策について2

「なあ、恵介、あと佐々木くん。これから空いてる?話したいことがあるんだけど…」 授業が終わり、みんなが帰り支度をする中、俺は二人に話しかけていた。 「優也、もう俺、優也と話していいの…?」 「あー、さっきはあたっちゃってごめん」 「やったー!優也と話せる!!」 「で、佐々木くんは?」 「うん。今日は部活ないし、大丈夫だよ。話なら、学校のカフェテリアとかがいい?」 「えー、俺を無視しないでー…」 「んー、できれば学校の人がいないほうがいいから、ファミレスとか…だめかな?」 「わかった。じゃあ行こっか。ほら恵介くん、準備して」 このちょっとの間で、佐々木くんが恵介のお母さんみたいになってしまった…。まあ、佐々木くんは面倒見良さそうだもんな。 「一番近いファミレスって、駅前のところとか?」 「ううん。実は新しくできたところがあるんだよね。多分そこならうちの学生はいないだろうし、距離も近いよ。」 「じゃあそこで決定!!行くぞー!」 恵介はそう言うと、昇降口まで走っていってしまった。いや、なんで走るんだよ。ファミレスは逃げないぞ……? 「はは、恵介くん走って行っちゃったね。僕たちも急ごうか」 そうやって笑う佐々木くんが、穏やかで、優しいオーラみたいなのにつつまれてた。 あっ、やっとまともな頼れる人に会えた……。 その時俺はしみじみとそう思ったのである。

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