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第12話 情欲。*
彼は自分を愛してくれている。
それは良く分かっている。
倭への想いは、自身でも気づかぬ内に情愛をとうに超えて愛情へと変化していた。
だが、それを素直に言葉に出来ない自分がいる。この想いが純粋に倭だけに向けたものなのか、彼を通してあの人の影を見てしまっているのか確信が持てない。
倭もまた、言及しては来ないが気付いている筈だ。自分への少し過剰な加護欲や、行為時の激しさは不安の表れなのだろう。
愛してるのに。
安心させたいのに。。
手を伸ばし、催促するように倭の陰茎に触れると、パクリと開いた先端からは既に涎が垂れ、下生えを濡らしていた。
『はぁ……』
なぞる度に彼の口端から吐息が漏れる。
「倭…入れて……」
甘い声で囁き、指の腹で割れ目を叩いて倭を誘うも、手を掴まれ遮られた。
『まだ駄目。ちゃんと解してから。』
倭はローションを指に絡め、ゆっくりと瑛太の密孔へと挿入させた。
「あぅっっ……」
緩やかな動きで攻めたてられた瑛太の秘部は、徐々に解れていく。
『ふぅ…凄いな。瑛太の此処、俺の指を3本も咥え込んでる。』
指を腹側に押し上げ小刻みに動かすと内壁に軽く触れた。前立腺と交互に刺激され、瑛太の陰茎が再び反り上がる。
「ひぃっ…あっ…やまとぉ……」
指を引き抜き、ハクハクと呼吸する彼の唇を貪りながら両脚を割り開くと、倭は上体を起こし、瑛太の裸体を一望に収めた。
触れたい。
もっと汚したい。
全て喰らい尽くして仕舞いたい。。
腹上に放出した熱が滴り落ち、瑛太の股部を濡らしている。乳頭を摘み爪でカリリと引っ掻くと背中を仰け反らせ嬌声が漏れた。
「ぅあっ…んん……」
『はぁっ…はぁ……』
膝裏を持ち上げ、己の硬く誇張した芯を彼の密孔に一気に挿し入れた。
「ぁあっ…ぅぁあっ!!」
律動が開始され、腰を揺される度に口元から涎が、先端からは先走りが漏れる。白く滑らかな肌に体液が塗れ、倭の情欲を煽り立てる。
『ふはっ…瑛太の中熱く…はぁ…畝ってるぞ…』
「あっ…あっ…駄目出ちゃう…」
ローションと雄の精が秘部内でぐちょり…ぐぼ…ぐぼ…卑猥な音を立てながら、泥々に絡み合う。
『くぅ…はぁ…俺も……』
乱れた息遣いと律動が激しさを増し、快楽が絶え間無く押し寄せ、遂に頂点に達した。
『ぅあーっ!!』
「ひぃあっ!……ぁあ!!」
びゅくっびゅくん……
瑛太の腹上には自身の白濁が再び飛び散り、後孔内は倭の熱液で埋め尽くされた。。
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