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第6話

「くっ……あっ……」  激痛と衝撃。  雅のサイズを入れられる程、解されていない場所に遠慮なしに奥まで貫かれて一瞬気を失いそうになった。  ――こんなの全然気持ち良くない。 「ね、キスしたい」  痛みで顔をゆがませる俺の事などお構いなしに勝手に動いて息を切らす雅が、勝手にキスをしてくる。  悔しいけど俺には拒む余裕はもうなかった。痛みに耐えるだけで精一杯で早く終われと思っていた。  腰を動かしながら、俺のモノを握りしめ上下に擦って快感を強制的に与えられる。 「んんっ……」  そうやって痛みが快楽と混じり合って感覚が曖昧になっていく。 「みやびっ……やっ……」 「しいな……しいな……」 「やだっ……やっ」  雅の熱が奥に吐き出される。  熱い、熱い、焼ける様に熱い。  それでもまだ雅は解放してくれなくて、何度も何度も俺の名前を呼んでは奥を抉ってくる。  途中からは意識が朦朧として段々と痛みも感じなくなり残されたのは快楽だけ。  そうやって気が付けば俺も何度も果てていて、俺はこれでまた雅が俺に依存すると思った。  事実、雅は何度か俺の中でよくを吐き出した後、いつもよりもぐっすりと眠った。  俺が痛む身体を引きずりながらなんとかいつもより長めのシャワーを浴びている間も起きずに寝ていた。  五分でもベッドを抜け出したらパニックになっていたのに。  ――ああ、なんだ。  やっぱりこんな事、大した事じゃないや。  雅の寝顔を見ながらため息をついた。  何も変わらないや。  雅の俺に対する依存がもっと強くなった事以外、何も変わらない。  きっとこうやって何度か身体を重ねていくうちに気持ちよさだけを拾う様になって当たり前の行為になる。  雅が他の人を俺と同じように抱こうがどうしようが、雅は必ずここに帰ってくる。

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