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ハロウィン妄想と恋人たちの時間01

※いつもリアクション、評価などありがとうございます。  今回はカップリングが特殊ですので、正規のカップリングでないとNGな方は、後半部分のみご覧下さい。  ◆前半 斎藤×相庭 01~08まで ハロウィン妄想(キスと触りっこあり)  ◆後半 椎名×相庭 08~ 恋人たちの時間(Hありそうでなかった……!/安全地帯です) 上記を踏まえて、自己責任でご覧下さい。 ----------------------------------------------------------------  どうも☆ みんなのアイドル斉藤章祐(さいとうしょうすけ)です☆ なんとびっくりフルネームは初登場! 二十一歳の大学生。恋人全力募集中! 人数合わせの合コン、お友達紹介、ご用命とあらばいつでもどこでも駆けつけます☆  ……なんてのは表向きの顔で、モテなくても失敗してもメゲずに女の子のケツを追い回している、そんな鋼のメンタル男なんか、現実には存在しない。  陰キャというほどではないけれど、お世辞にも整っているとは言い難い容姿の俺は、目立たず騒がず生きてきた。 いわゆる大学デビューをしてみたところまではいい。 だけと、一重瞼とそばかすを散りばめた芸術的美形カッコ笑い、な俺が勝負できる部分なんて、せいぜい声をかけやすい気軽なキャラってところぐらい。 のらりくらりと調子よく大学生活を過ごしてきたが、それも失敗だったと近頃は痛感している。 だって、どんなに頑張ったところで、こんな色気のないキャラじゃ歯牙にもかけてもらえない。 「おはよ、ショースケ。髪の色変えたんだ。ウケる」  ウケる! 挨拶がてらの感想がウケる! どゆこと! 「おはよ加奈ちゃん。ウケるって言った? ねえ、俺めっちゃかっこよくなったでしょお!!」 「ウンウン頑張りましたってカンジ~」 「加奈ちゃんっ!?」  ほ~ら朝からこのとおり~☆  新しく生まれ変わったヘアスタイルで、大学のカフェテラスを背景にオシャレな時間を過ごそうと思ったらこのザマだ。  女子とは、かくも残忍な生き物である。ブサイクには何を言っても許されるし、何を言われても傷つかないと思っている。 (そんなわけないでしょ! 俺の豆腐メンタル舐めんな?)  こんな状態が三年も続くと、さすがの色男カッコ笑いも心が折れてくる。 (俺この間までこの娘のこと好きだったはずなんだけど、ほんとになんで好きだったの??)  なかなか捨てるチャンスがなかった童貞を後生大事に抱えたまま、とにかく焦りだけが先行して、女好きというキャラに落ち着いているけれど、別にそんなつもりはない。 いや、ないらしい……というのは、自分でも最近気がついたことだ。 「斉藤おはよう。いいじゃんそれ」 「え?」 「髪、かっこよくなった」  声をかけられて振り向くと、加奈とのやりとりを見ていたらしい友人――相庭忍(あいばしのぶ)が立っていた。 落ち着いているけれど、決して地味ではないプレッピースタイルが定番の彼は、男でも正直美人の部類に入ると思う。 そのうえ気づかいのできる優しい性格も相まって、なぜか最近輝いて見えるのだ。いや「なぜか」ではない。理由はわかっている。
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