27 / 37
ハロウィン妄想と恋人たちの時間07
(童貞の俺なんかの手で感じちゃって、死ぬほどエロくてかわいいぜ……)
「乳首気持ちいい?」
かりかりと引っかきながら、相庭の顔を覗き込む。
濡れた瞳を伏せ「……うん」と蚊の鳴くような返事を返され、頭に血がのぼった。
ああもうムリ。ひん剥いてこっちがいたずらしまくりたい!
勢いまかせにタンクトップを鎖骨までまくりあげ、あらわになった胸の先端に吸いついた。
「あう……、や、あっ……」と相庭が甘い声をあげ、むくむくと下半身に血液が集まっていく。
「これ、気持ちいいんだよね? ねえ、俺のも触って」
手首を掴んで強引に硬くなった中心部分へ導くと、相庭は言われるままそれに手を重ね、なでなでし始めた。
「それ、だめ。なあもっとちゃんと……直接触ってくんない?」
「もう、俺がイタズラするはずだったのに……」
膨れた顔で「めっ」とたしなめた後、ズボンのジッパーを焦らすように下げ、「斉藤は悪い子だな」と囁く相庭にくらくらする。
相変わらず胸の先を舌で転がしている状況も重なって……。
(なにこれエロ本みたい。なにこのバブみ……)
最高かよ。と心の中で涙した。
たんこぶ男に邪魔されないで、こんなすごいことしてるなんてもう昇天しそう。
この後相庭で童貞を卒業するところまで想像して、頭の中がピンク一色になった瞬間、招かれざる客の来訪により、夢の時間は崩れ去った。
ともだちにシェアしよう!