16 / 24

第7話

マットに静かに押し倒されて、先輩が不意にワイシャツ越しに乳首を掠めた。 「っ!」 「期待してるの?もうぷっくりしてる」 こしゅこしゅと、シャツ越しの感触は擽ったいような焦れったいような感覚で。 「そんなにおっぱい突き出さなくても触ってるじゃん」 無意識のうちに先輩の指に乳首を押し付けてたみたいで、クスクスと笑われて顔に羞恥が集まる。 「ンッ、ふぅ⋯っ、は、ぁん⋯」 「直に触って、舐めて欲しい?」 焦らすように、くるくると乳輪を触りながら聞かれる。 そんなの察しろよって言いたいけど、この変態は俺に言わせたくて仕方ないんだ。 「っも、早くしろって⋯⋯!」 「はいはい、淫乱な桜音は我慢できないもんね〜」 「い、淫乱じゃないっ!」 吠える俺をはいはいって受け流して、スルスルと入ってくる先輩の生身の手。 桃神先輩のじんわりとした体温を直に感じて、思わず身震いする。 「お前って体温低いんだね。肌が冷んやりしてて⋯、スベスベで気持ちいい」 一通り俺の肌を堪能した先輩は、シャツの裾を徐に掴んで俺の口に突っ込んだ。 「邪魔だから暫く咥えててね」 「ッんむ⋯!」 ちょっとイラっとしたが、まぁ声を聞かれるよりは全然マシか。そう思って大人しく従う。 「っ、ふ⋯」 ねろぉ、とへその辺りから桃神先輩の舌が這い上がってくる。 ゾクゾクと何とも言えない感覚が俺を襲う。

ともだちにシェアしよう!