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アイツしか欲しくない(龍之介side)

ぁ…っ…あっ…イイ…っ、も…とぉ…っ」 シャワーを頭から浴びながら、火照ったマコトの身体を抱きしめて、高ぶった小ぶりの雄を、時に強く、時に緩く、焦らしながら扱いてやった。 「ふ…ぁ…っ、ね…っ…いれ…て…?」 「……イれろっつったって、勃たねェよ」 苦笑すると、兆しさえ見せずにダラリと垂れ下がった自分自身を、マコトの指先を導いて握らせた。 「な?」 「やだ…っ」 諦められないのか、やわらかいソレの前に跪いて舐め始めた。 正直、欲情したマコトは綺麗だと思う。 いつもの小動物のような元気さがなりを潜め、うっとりと目を綴じると、クリっとした大きな目の印象が薄れて、儚げになる。 到底17、18の男には見えなかったが、案外本当に15、16の可能性もなくはなかった。 親に捨てられたストリート出身の子供の中には戸籍を持たない者も多くいて、マコトやハルト、ルイもその内の1人だった。 身体に比べて手足が大きいから、案外これから成長期を迎えるのかもしれず、全身をくまなく鍛えあげているのを差し引いても、今はまだ少年の色合いが色濃く漂うように感じられた。 これでナイフを遣わせたら自分でさえヒヤリとするほどの腕前なのだから、面白い。 向き合う敵がみな油断してマコトの前に次々と膝を折るのを見るのは、爽快だった。 ピチャピチャ……とシャワー以外の水音が、長くシャワールームに響いていた。 「ふぇ…っ」 やがて少しも勃たないことにショックを受けたのか、中途半端なまま放置されるのに耐えしれなくなったのか、マコトが床に座り込んでしゃくり上げた。 「……ったく、仕方ねェなァ」 マコトの腕を取って抱き寄せると、なだめるようにやさしく唇を重ねてやった。 開かれた隙間から舌を差し込んで、あやすように舌先を舐めてやる。 そのまま緩く下肢を擦ってやれば、すぐにもトプリ……と溢れてきた。 口づけながらの愛撫は、マコトの大好物だ。 「ん…ぁ…」 濡れた粘膜が触れ合う肉体的な快感がないわけではなかったが、身体は一向に兆さない。 自慢の雄も相変わらず、やわらかいままだ。 昔からそうだった。 入れ込む相手ができると、戦闘後の衝動的な熱を除けばそれ以外にはまるで感じなくなる。 やがて恋の熱が冷めやると嘘のように誰にでも感じるようになるのだが、熱を上げている間だけは他の誰も目に入らなくなる。 士郎の顔を思い浮かべた瞬間、驚くほどの熱が下肢に収束して、一気に熱くたぎった。 だが、気づいたマコトに触られると一瞬にして萎えてしまう。 あまりに正直な身体に、笑ってしまった。 再び涙を溢れさせたマコトをなだめながら、心の中で士郎を想う。 克己の保護者を気取るのにも、いい加減疲れた。 欲しいものは手に入れる。 恨まれたところでかまわなかった。 邪魔したければ好きなだけすればいい。 それでも堕としてみせる。 だが、まぁ、あの手の男には手折られるための言い訳が必要だった。 まずは外堀から埋めていくか。 身動きができないように絡め取って、慣れさせて、甘い毒で溶かして。 気づいた時にはもはや、心も身体も思うようにならない……そんな道筋を描いてやらなければ。 面倒だが、それを考えることさえ楽しかった。

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