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『Kissの意味』17※
「……っは……ぁ……ぅ」
よく考えたら、男のコレを口に咥えるなんて初体験だった。もしかして抵抗あるかな?と思ったが、意外とそれほどでもない。
まずは先端をぺろぺろ舐めて、智也の反応をみる。
智也は眉をぎゅっと寄せ、目を細めて、うっすらと開いた口から熱い吐息を漏らした。
…………気持ちいい……んだよな?
以前、何度か智也にやってもらったことを思い出しながら、口を開いてかぽっと咥えてみた。
智也は低く呻いて、こっちの髪の毛をぎゅっと掴みしめた。内股が小さく痙攣している。目だけあげて様子を窺うと、なんだか泣きそうな顔をしている……気がする。
……んーーー。気持ちよくねえのかな? よく分かんねえし。
歯を立てないように口に包んで、舌でカリの部分をぺろぺろしてみる。自分にもあるから知っているが、へんちくりんな形のここは、表面がやけにすべすべしていて、舌触りがいい。
智也は必死に呻き声を堪えている。
……この辺……だよな。気持ちいいのって。
括れの所を、舌を絡めるようにして舐めると、智也の喘ぎがちょっと大きくなった。
……お。やっぱ気持ちいいのか。
智也の反応に気をよくして、祥悟はちょっと大胆になった。
根元部分を手で握ってゆるゆると扱きながら、もっと奥まで咥え込んでみる。
ここは男の急所でかなりデリケートだから、歯が当たるのは絶対にまずい。意識して唾液を多くして、慎重に舌を動かす。
唇を窄め、首ごと大きく上下に扱くと、智也は掴んだ髪の毛を掻き回すようにしながら呻き、腰を微かに揺らし始めた。
「……っぅあ……は……ぁ…っ」
……感じてる。やべぇ。智也のこの声、すげぇ……クる。
愛撫しているのは自分の筈なのに、智也の反応が可愛くて嬉しくて、必死に堪えてる声が色っぽくてせつなくて、祥悟もだんだん堪らなくなってきた。
さっきキスだけで熱くなっていた身体の奥に、更に熱が溜まっていく。下腹や腰がずんっと重くなってきて、自分のものが痛いほど張り詰めているのが分かる。
……うっわ。やば……。なにこれ。
じゅぶじゅぶと音を立てて扱きあげる度に、そのやらしい音と智也の声に煽られて、自分も愛撫されているみたいになる。
ちょっと記憶にないくらい興奮してしまっている自分が、何となく怖い。
目をあげると、自分を見下ろす智也と目が合った。智也は見てるこっちがゾクゾクする位、感じきった艶めいた顔をしていた。
「ひもひ、いい?」
思わず、咥えたまま聞いていた。
なんだそれ。
間が抜けた自分の言葉に、なんだかおかしくなって、智也のものを頬張りながら苦笑した。
智也はきゅっと目を細め、また泣き出しそうな顔になる。
……うっわ。可愛いし……っ
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