一番太い部分が内壁をこじ開けてすっぽりと潜り込む。智也はいったん動きを止めた。 祥悟は詰めていた息をはぁはぁと吐き出し、腰を小刻みに揺らして、智也のものを自分の中に馴染ませる。 まるで心臓がそこに移動したみたいに、繋がっている部分がドクドクと脈打っている。智也の熱が自分の中に流れ込んできて、どろどろにとろけてしまいそうだ。 「……だ、い……じょうぶ‍？」 ちょっと苦しげな智也の声。その振動が奥に伝わって、祥悟はぎゅっと背もたれを握り締めた。 「んっは……ぁ……だ……い、じょぶだ……とも、や、もっと……っおく、きて」 途切れ途切れに呟くと、促すように腰を揺らした。智也はう…っと息を飲み 「だめ、だよ。そんなに、煽ったら」 「……っそこ、キツいから、辛い、んだろ‍？……っいいから、もっと奥、突っ込め、って」 智也は切なげに息を吐き出すと、祥悟の手をぐっと握り 「……いく、よ……っ」 背中に智也の重みを感じた次の瞬間、こじ開けるようにして灼熱がずずっと突き入れられた。 「……っっ」 智也の固くて太いペニスが、みっちりと絡みついた内壁を刮げながら、一気に奥まで侵入してくる。 「っ！……んんあっは……っぁあ……っ」 ものすごい衝撃だった。 智也のこれを初めて受け入れた訳でもないのに、自分の中がびくびくと激しく収縮しながら、智也のものを飲み込んでいく。 自分でも知らない未知の領域に、智也が……挿いってくる。 ……っああ……っすげぇ……っ 智也のものがいつもより大きいのか、自分の中が智也を求めていつもより柔らかく迎え入れているのか。 ……多分どっちもなのだろう。 根元まで一気に咥え込んだこの一体感は、あまりにも強烈過ぎた。 奥が勝手にびくびく震える。気持ち良すぎて、勝手に涙が出てしまう。 「……っは……っくぅ……祥……だめ、だ……動かないで……っ」 智也の切羽詰まった声が、後ろから降ってきた。そんなこと言われたって、自分でもどうしようもない。 祥悟は首だけ曲げて後ろを見た。すごい変な顔をしている自覚はあったが、自分を満たしてくれている男の表情を、ちゃんと確かめてみたかった。 「……っ祥……っ」 「ごめ……俺、勝手に……中、動いてんの、止め、らんねー…」 目が合った智也の顔が泣きそうに歪む。自分の目の端から、ぽろぽろと零れてしまう涙を止められない。 「智也……俺……っ幸せ、かも」 智也が顔を寄せてきて、零れ落ちる涙にキスしてくれた。 「はじめて……おまえと……ちゃんと、ひとつに、なれた……気がする」 「祥……祥……祥……っ」 智也が、はむはむと頬を唇で甘く噛んでくる。 なにそれ、犬かよ‍？ と、泣きながら思わず噴き出しそうになる。