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智也&祥悟BirthdaySS「君と僕の生まれた日」5※

「んっく、んぅ……っ」 後ろを優しくほぐしながら、じわじわと指を挿入していく。最初はやはり、異物感が酷いのだろう。漏れ出る声は、重苦しい。 だが、媚薬の効果のせいで、祥悟のペニスは立ち上がったままだった。 「祥……ここだよね?……君の、スイッチ」 浅い位置にあるしこりを、2本の指でゆるく挟み込み、小刻みに揺らしてみた。 「あうっ、あ、あっ、あああ…っ」 祥悟は首を仰け反らせて、甘い鳴き声をあげた。 やっぱりいつもより、感じやすくなっているみたいだ。 柔らかくほぐれたココが、媚薬のせいなのか、それともクライアントの男に何かされたせいなのか、わからないけれど。 またふつふつと、怒りが湧いてきた。 祥悟のここに、触れていいのは自分だけだ。 そんな約束はしていないのに、理不尽なもやもやが胸の中に溜まっていく。 智也はいつもよりちょっと強引に、3本目の指も突き入れて、バラバラに動かしかき回してみた。 「あっは、ぁ、あうっんぅっ」 祥悟が髪を振り乱し、腰をくねらせる。 智也は容赦なく指3本で抜き差しを繰り返した。 膨らみきった彼のペニスの根元は、シャツごと指で縛めたままで。 「あっ、やーっ、や、ぁあっ、イくっ、んー」 切羽詰まった声音が次から次へと溢れ出る。 智也は彼の耳元に後ろから唇を寄せて 「ダメだよ、祥。まだ我慢してね」 祥悟は身悶えて、いやいやをするように首を横に振りたくる。 「だーめ。これは、お仕置きなんだから」 後で正気に戻った祥悟は、きっと鬼のように怒るだろう。それを考えると怖すぎるが、今は嫉妬の方が勝る。 尚もしつこく嬲り続けると、祥悟の艶めいた鳴き声に啜り泣くような声が混じり始めた。 ……これ以上は流石にまずいよな…… 智也は指をそっと引き抜くと、片手で自分のスラックスの前を開き、道具箱からローションと一緒に出しておいたゴムを、怒張しきったペニスに素早く装着した。 「祥……挿いるよ?いい?」 ペニスを指で扱きながら、囁く。祥悟は細く喘ぎながらこくこくと頷いた。 ローションを垂らし、先っぽを柔らかくほぐれた入り口に宛てがう。 ぐちゅっといやらしい水音がして、押し込んだ尖端はひくつく襞に飲み込まれていく。 智也は低く呻いた。 いつも以上に祥悟の中は熱い。うねりながら絡みつく肉襞が小刻みに収縮して、ぐいぐいと引き込んでいく。 ……ああ……っ気持ちいい…っ 薬に狂う祥悟の媚態を、ずっと見せつけられている。煽られ続けてこちらも限界だったのだ。 小さく前後に揺らしながら、奥へ奥へと侵入していく。 ダメだ。 気持ちよすぎる。 そう長くはもたない。 智也が息を詰め、ぐぐーっと根元まで押し込んだ瞬間、祥悟の背中が弓なりに反り返った。 「ーーーーっ」 声にならない悲鳴のような声をあげて、祥悟の中がビクビクビクッとわなないた。 激しい締め付けに目の前が一瞬かすみ、絞り取られるようにして、智也の熱も弾けた。

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