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智也&祥悟BirthdaySS「君と僕の生まれた日」8

「正直さ、パーティー自体、ほんとは行きたくなかったんだよね。明日は誕生日じゃん。おまえも俺も」 その言葉にハッとして、智也は彼の顔を覗き込んだ。祥悟はくすくす笑って 「おまえ、その顔。忘れてただろ?まあ、誕生日だからって別にどうってわけじゃねえけどさ。でもあんなじじいに無理やり犯られながら迎えるって……なーんか気分よくねえじゃん?」 「それで……抜け出して、ここに……?」 「ん。身体熱くてさ、なんかのたうち回りてえ感じだった。ちんこ勃ち過ぎて痛えしさ、じじいに危うく指入れられかけてさ、カプセルみたいなもん突っ込まれて、尻もなんか疼いててやべえし」 智也は顔を歪め、ぎゅっと彼の肩を掴みしめた。 「そうだったのか……酷いな、無抵抗な君にそんなことを」 薬を飲まされただけじゃなく、後ろにも何か入れられたのか。だからあんなに熱くて感じやすくなっていたのだ。 「よく……逃げ出して来られたね」 「じじい、興奮し過ぎて油断してたからな。思いっきり股間蹴り上げて逃げてきた」 何でもないような明るい口調だが、抱き寄せた肩が少し震えている。 そうだ。確かに自分は誤解していた。 祥悟がまた、好奇心で他の男の誘いに応じたと思い込んでいたのだ。 「ごめん……勝手に……誤解して」 お仕置きだなんて馬鹿なことを言ってしまった。1時間前の自分を殴ってやりたい。 「おまえでも嫉妬とかしたりすんのな。っつーか、怒ると結構怖いんだってびっくりしったし」 祥悟はくくくっと笑って 「でも雄っぽさ増し増しで、なんかヤバいフェロモン出てたし?エロいおまえってさ、俺やっぱ好きかも」 流し目でそんなことを言うから、智也は目を白黒させた。 「祥……」 「んな顔すんなっつーの」 祥悟はほっそりした指先で、デコピンを食らわせると 「んー……ま、自業自得なとこもあんの。3年前にさ、あのブランドの話来た時、お偉いさんのその美乃ってじいさんと顔合わせしたのな。そん時って俺、まだガキだったから……手とか握られて身体触られても拒絶しなかったんだよね。気色悪って思ったけどさ、こういう世界の挨拶ってそんなもんかなーって思ってて」 「祥。うちの事務所はそういうのは絶対に禁止だ。そこは社長が徹底して」 「分かってるっつの。だからガキだったんだよ。好奇心もあったしさ。あのじいさんも俺がそれほど抵抗するって思ってなかったんじゃねーの?」 智也はため息をついて、祥悟の肩を更に引き寄せた。 「もう……そんな他人事みたいに言うんだから。もっと自分を大切にして、祥」 「くく。どの口でそれ言うのさ?さっき俺のことケダモノみたいに犯しといて」 それを言われるとぐうの音も出ない。 智也は黙って目を伏せた。

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