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バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」32※

「見てみろよ、雅紀」 部屋の中をちょこまかと探検中の雅紀を、手招きする。 駆け寄ってきた雅紀の肩を抱き寄せて、ガラス窓の前に並んでみた。 「うわ。すごい……っ」 「さっきのレストランより夜景、よく見えるよな」 「うん。綺麗です……」 ため息混じりに呟いて、無邪気に外を見つめる雅紀の横顔を、暁はそっと窺った。 ……怒って……ねえよな? 部屋に入った途端、雅紀は感嘆の声をあげて、ぱたぱたと部屋中を歩き回り始めた。 サイトの紹介画像で見ていたよりも、かなり広くてゴージャスだ。雅紀がふらふらとあちこち覗いている姿を、暁は窓際で眺めていた。 さっき、ジムの休憩ルームで突っ込まれた件は、もうすっかり忘れてしまったように見える。 嬉しそうに目を輝かせながら、部屋中探検している姿はすごく愛らしい。 「なあ、雅紀」 「何ですか?」 「綺麗だぜ、すごく」 雅紀は目を大きく見開いて、照れくさそうに横を向いた。 「もう……急にそういうこと、言わないでください。綺麗じゃ、ないし」 「なんでだよ。すげえ可愛いって。ほら、そっぽ向いてねえでこっち見ろって」 雅紀はちろ……っとこちらを見上げた。 「んー可愛いぜ。な、な、キスしたい。いいか?」 雅紀は一瞬目を泳がせてから、こくんと頷いた。 向き合って屈み込むと、雅紀はきゅっと目を瞑る。素直で可愛い反応にきゅんきゅんしながら、そっと柔らかそうな唇を啄んだ。 ちゅっちゅっと浅く吐息を重ねながら、両肩を掴んで引き寄せる。徐々に深くなっていく口づけに気持ちが昂っていく。 下から掬い上げるようにして、しっとりと唇を重ねた。ちゅっと吸い上げ、舌先でつついて促す。おずおずと開いた唇の隙間に舌を差し入れた。 「ん……」 濡れた感触が絡み合う。歯列を舐めて舌を絡め取り、じゅ…っと吸い付いた。 「んぅ……」 肩から手を下に滑らせて、細い腰を両手で掴む。ドレスのウエストは男とは思えないほど華奢で、その下に続く尻も小さくて愛らしい。 スカートの上から、小さな丸みを撫でてみる。 雅紀は可愛らしく喘いで、腕にしがみついてきた。 ……はぁ…やべぇ。このシチュエーション最高だろ。 雅紀の甘い唇と舌をじっくり味わいながら、横目でガラス窓を見てみる。そこには純白のうさぎのような愛らしい恋人が、一生懸命背伸びしながら自分とキスをしている。 ……うはぁ……堪んねえ。 視覚効果で一気にテンションがあがる。 暁はドレスの裾を捲り上げて、上品に隠されていた雅紀の下半身を顕にした。 白いラメ入りのストッキングに包まれた、ほっそりとした美脚。脇をリボンで結んでいる純白の下着は、レースとフリル付きだ。同じデザインのガーターベルトも、上品で清楚で、雅紀のロマンティックな雰囲気にぴったりだった。 暁は、気づかれないようにちらちらガラス窓を確認しながら ……く~。完璧。まさに理想の仔猫ちゃんだろ。可愛すぎてのぼせそうだ。 暁は鼻息荒く濃厚に蜜を貪りながら、中の下着に手を伸ばす。 「…っんっ、んぅ…っ」 雅紀はぴくんぴくんと震えながら身を捩った。勢い余って、薄い布越しの雅紀のシンボルに指先がいきなり触れたのだ。 首を振ってキスをほどこうとするのを、逃がすまいとさらに深く絡ませ、暁は今度は慎重にスカートの中をまさぐった。脚を捩り合わせ、腰を引こうとするのを、片腕で押さえ込んで抵抗を封じる。 滑らかなストッキング越しの太ももを撫で、指をつーっと滑らせて下着に触れる。女にはないそこの盛り上がりを指先で優しくつんつん押すと、雅紀の鼻から漏れるよがりは、いっそう甘くなった。 視覚からだけでなく聴覚でも雅紀の愛らしい声の刺激を受けて、暁の愚息がひくっと反応した。 もう既にそこは、臨戦態勢になりつつある。 ……このまま、ここで雅紀ん中に入りてぇ……。

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