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バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」40※

「あ、あ…ぁっは、ぁっ、……あ、と、ともやぁ…っも、いい、それ…っんぁ、あっ」 洗面台にしがみつくようにして、後ろを智也にほぐされている。ローションのぐちゅぐちゅといういやらしい水音が、静かな洗面室に響く。 さっきから、もういいと何度もギブアップしているのに、智也は少しも指の動きを休めない。腰を抱えられて、尻を大きく突き出した状態で、指3本が自分の中を嬲り続ける。 さっきイったばかりなのに、また前が熱を持って勃ちあがっていた。 感じすぎる場所を巧みに少しだけ逸らしながら、甘苦しい指の愛撫はしつこさを増す。腰を腕で抱えながら前に回した手で、ペニスも同時に弄られているのだ。 感じすぎて息が詰まる。 恥ずかしい声が次々に漏れ出て、抑えきれない。 「そろそろ、ほぐれてきたかな」 「んあ…っ、も、いい、なぁ、な、…っとも、や、あっは…っ」 首を激しく振って哀願する。 悔しいけれど、こんな高みの一歩手前のような快感がこれ以上続いたら、頭が変になる。 「このローション…初めて使ってみたけど、こないだのよりよさそうだね」 智也はちょっと満足そうに呟いた。 ……くっそ。ラブグッズマニアめ。 智也は新しく見つけた怪しげなグッズを、自分とのセックスでいろいろと試したがる。 今、自分の顔の脇に置いてあるボトルは、先週ネットで届いた新作だ。 マニアック過ぎるこの恋人が、そのうち自分でいろいろ調合を始めるんじゃないかと……密かに不安を感じている。 「身体に優しい天然素材成分だからね。どう?いつもより感じる?」 のほほんと楽しげな智也の態度がものすごくムカつく。 ……こいつ絶対、怒ってる。 きっとこれはお仕置きのつもりなのだ。 ムカつく。 でも気持ちいい。 悪戯なその手をビシッと振りほどきたい。 でも気持ちいいのだ。 いつもよりずっと。 自分の中がビクビクしている。 燃え滾り濡れそぼち、智也の指だけでは、もう物足りなくなってきている。 欲しいと渇望しているのだ。智也のもっと大きくて硬くて熱いソレを。 「い……っいれろ、って、…っは、あぁ…っ、な、智也っ」 「何を?何が欲しいの。言って?」 耳に吐息ごと囁き込まれて、焦れったさが一段と狂おしく増す。 「な…っなぁ、ってば。智也っ、意地悪、すんな…っ、ぁ、ぁあっ……」 「君が欲しいもの、ちゃんと言ってくれたら……俺は何でもあげるよ。……ねえ、言って?祥……」 低く忍び込む、大好きな甘い声。 ダメだ。悔しいけど、もう我慢できない。 「おまえの、デカいの、…っ突っ込んでよ。俺の中に、…っきて?」 「俺の……なに?」 智也の意地の悪さに祥悟は怒った猫のように唸りながら、手を伸ばして智也の股間を探った。 ある。智也の熱い滾りが。 もう充分に勃ちあがって、ガチガチに硬くなっている。 祥悟は震える指でソレを捉えて、ぎゅっと握りながら 「これ、欲しい……っ智也、これ、いれて?おまえの、」

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