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バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」41※

「わかった。じゃあ、挿れてあげるね」 耳元に囁かれ、その低い掠れ声だけでイってしまいそうになる。 「…んぁ…っぁ、はや、く…」 「ここに、手をついてて。これ、握っててもいいよ」 智也は手を掴んで、洗面台の脇の壁の取っ手を握らせた。 「立ったまま、挿いっても、いい?」 祥悟は乱れる吐息を抑えながら、こくこくと頷いた。 取っ手を握り締めて後ろに腰を突き出す。 智也が覆いかぶさってきて、灼熱の切っ先が押し付けられた。 ……ああ…っ、くる…っ 待ち焦がれたモノが自分のソコにくちづける。みっしりとした質量で、狭い入口をこじ開けて忍び込んでくるのだ。自分のソコが期待にビクビクひくつくのが分かる。 「いくよ……」 グッと腰を沈めた智也が、下からすくい上げるようにして絶妙な角度でソコを割り開いた。火傷しそうに熱い智也のペニスが……じわじわと潜り込んでくる。 「んんん……っく、んぅ…っ」 唇を引き結んでいても、漏れ出てしまう自分の呻き声。智也が耳の後ろからうなじにかけて舌を這わせる。ダメだ、このタイミングでそれをされたら……力が抜けて、 「んあ……っあぁっ」 ぐいっと一気に挿いってきた。もうどう力を入れていいのか分からない。 「祥……君のここ……熱い……」 ……~~~っ。だから、耳元で、言うなっての。 ガクンっと膝の力が抜けかけた。でも身体の中心を下から智也のモノで貫かれている。智也はソコで支えるようにしてぐいっと持ち上げてくる。 「んんんぅっ」 たわんだソコに硬いペニスがずりずりと入ってくる。ごつごつした感触が内壁を擦り上げ、押し広げていくのがわかる。 「っく、祥、締めないで」 切なげな声。そういうのもナシだ。ぞくぞくっと背筋を駆け抜けていく甘い痺れに、知らず身悶えてしまう。 「んぁっ、あ、とも、やぁ…っ」 「きゅうきゅう、してる…っ、君の、」 呻く智也の声にも余裕がない。 祥悟は、力の抜け落ちそうな指で、取っ手を握り締めた。智也に下から杭を打たれて、身体が浮き上がってしまいそうだ。 不安定なこの体勢が、逆に興奮を煽る。 つま先立ちで壁に縋りついたまま、後ろからの智也の挿入がどんどん深くなる。 「あ、あ……あ、ああっ、」 強く突き上げられ、少しだけ引き抜かれ、またぐぐっと更に奥まで潜り込む。 互いに漏らす、獣じみた荒い吐息さえ、快感を煽るスパイスだ。 「祥……、…っ祥……」 ペニスを奥へと馴染ませながら、智也がせつなげに呻いて自分の名を呼ぶ。 ダメだ。気持ちよすぎて、もう足を踏ん張っていられない。 「と、もや、…あう…っんあ…っも、むり…っ」

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