123 / 175

バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」77※

暁は冷や汗をかきながら、手を伸ばして雅紀の腰を掴んだ。 「ま、雅紀、おま、それじゃ気持ちよくねえだろ?」 「んーん、」 雅紀は首を横にぷるぷる振って、舌を巧妙に動かしながら、もう一方の乳首も指先で下から転がすようにして弄ぶ。 痛みはなくなった。その代わり…… ……ちょ、上手くなってるじゃんっ 舌の動きも指先の動きも、さっきより格段に熟れてきている。 流石、いつもされる側なだけある。 覚えが異常に早い。 ……っつか、感心してる場合かよっ俺 このままでは、いつもと反対だ。雅紀に乳首をいじられて、自分は悶えたり喘いだりしてしまうのか? ……それは……ちょっと……嫌だ。 いや、いつも雅紀がされる立場だが、同じ男なのだから逆もアリだろう。分かってはいるが、可愛らしく喘いだり身を捩ったりする自分を想像しただけで…気色悪いのだ。 萎える。 「な、なあ、雅紀。おまえのも、いじりたい。なあ、」 必死に訴えてみた。雅紀は乳首を唇で挟んだまま、上目遣いにこちらを見た。 その目に無言で訴えかけてみる。 雅紀は首を傾げ、口を離すと 「だって、暁さんに弄られたら、俺、集中出来ないです」 もちろんそれが狙いだ。雅紀は感じ始めたらそっちに夢中になるだろう。こちらの乳首を苛めてる余裕なんか、あっという間に消し飛ぶ。 「でもさ、おまえが乳首いじったからさ、俺、感じちまって……ほら、もうデカくなってきてんだろ?」 雅紀に馬乗りにされて可愛い尻の下に押さえ込まれているソコを、誇示するように腰を揺らしてみる。 雅紀は目を見張り、身体を浮かせて脚の間を覗き込んだ。暁はこれみよがしに腰を突き出し、自分のソコを揺らしてみた。 「わ……ほんとだ。もう、おっきくなってる……」 雅紀はぱーっと顔をほころばせて、嬉しそうに、はしゃぎ始めた愚息に手を伸ばした。 細い指でソコをきゅっと握られ、思わず変な力が入った。 雅紀は全裸でこちらに跨っているのだ。 腰を浮かして自分のペニスを掴んでいる雅紀の姿自体、よく考えればものすごいエロい眺めだった。視覚で一気に煽られて、愚息が雅紀の手の中でグンっと育つ。 ……ああ、やべえっ、気持ちいっ 呻き声が出そうになって、慌てて誤魔化し 「っ、雅紀、ソコにさ、おまえのソレ、合わせてみ?」 「……へ?」 「2本、同時にさ、握ってくれるか?」

ともだちにシェアしよう!