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バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」77※
暁は冷や汗をかきながら、手を伸ばして雅紀の腰を掴んだ。
「ま、雅紀、おま、それじゃ気持ちよくねえだろ?」
「んーん、」
雅紀は首を横にぷるぷる振って、舌を巧妙に動かしながら、もう一方の乳首も指先で下から転がすようにして弄ぶ。
痛みはなくなった。その代わり……
……ちょ、上手くなってるじゃんっ
舌の動きも指先の動きも、さっきより格段に熟れてきている。
流石、いつもされる側なだけある。
覚えが異常に早い。
……っつか、感心してる場合かよっ俺
このままでは、いつもと反対だ。雅紀に乳首をいじられて、自分は悶えたり喘いだりしてしまうのか?
……それは……ちょっと……嫌だ。
いや、いつも雅紀がされる立場だが、同じ男なのだから逆もアリだろう。分かってはいるが、可愛らしく喘いだり身を捩ったりする自分を想像しただけで…気色悪いのだ。
萎える。
「な、なあ、雅紀。おまえのも、いじりたい。なあ、」
必死に訴えてみた。雅紀は乳首を唇で挟んだまま、上目遣いにこちらを見た。
その目に無言で訴えかけてみる。
雅紀は首を傾げ、口を離すと
「だって、暁さんに弄られたら、俺、集中出来ないです」
もちろんそれが狙いだ。雅紀は感じ始めたらそっちに夢中になるだろう。こちらの乳首を苛めてる余裕なんか、あっという間に消し飛ぶ。
「でもさ、おまえが乳首いじったからさ、俺、感じちまって……ほら、もうデカくなってきてんだろ?」
雅紀に馬乗りにされて可愛い尻の下に押さえ込まれているソコを、誇示するように腰を揺らしてみる。
雅紀は目を見張り、身体を浮かせて脚の間を覗き込んだ。暁はこれみよがしに腰を突き出し、自分のソコを揺らしてみた。
「わ……ほんとだ。もう、おっきくなってる……」
雅紀はぱーっと顔をほころばせて、嬉しそうに、はしゃぎ始めた愚息に手を伸ばした。
細い指でソコをきゅっと握られ、思わず変な力が入った。
雅紀は全裸でこちらに跨っているのだ。
腰を浮かして自分のペニスを掴んでいる雅紀の姿自体、よく考えればものすごいエロい眺めだった。視覚で一気に煽られて、愚息が雅紀の手の中でグンっと育つ。
……ああ、やべえっ、気持ちいっ
呻き声が出そうになって、慌てて誤魔化し
「っ、雅紀、ソコにさ、おまえのソレ、合わせてみ?」
「……へ?」
「2本、同時にさ、握ってくれるか?」
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