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バレンタインデー特別番外編「幸せな誤算」78※
「え……2本って……」
雅紀の頬がじわじわと赤くなる。
言われてようやく、自分がどんな格好をしているのか気づいたらしい。もじもじと脚を捩り合わせて
「や。だって、俺のは、」
「な?おまえのとさ、俺のソイツ、擦り合わせて欲しいんだよ。すっげ気持ちいいからさ」
有無を言わせず、更に甘えておねだりしてみた。雅紀は耳まで赤く染めながら、手をにぎにぎし始めた。
……や、それ、やめろっつの。気持ちいいからっ。
雅紀のほっそりとした白い指でふにふにされて、甘い痺れが沸き起こる。
「あ……また、おっきくなった」
雅紀はちょっと戸惑ったように小首を傾げ、自分のモノと手の中のモノを見比べた。
「おまえもさ、一緒に気持ちよくなりてえんだよ、俺は。その方が興奮するしさ」
必死になり過ぎないように、意識して低い声で囁く。雅紀はうーん…っと唸って
「じゃあ……ちょっとだけ、ですよ」
……よしっ、成功。
雅紀はおずおずと、自分の股間を手の中のペニスに寄せた。まだ柔らかい雅紀のソコが、自分のにしなだれかかる。
……うわ。なんか結構エロい眺めかも。
「っ、一緒に、握ってくれ」
つい、興奮した声が出た。
雅紀はじ…っとこちらの顔を見つめてから、寄り添う2つを合わせるようにして両手で包み込んだ。
「っ」
両手で愛しげに握られて、雅紀のソレと自分の先っぽが並んで顔を出している。その眺めはちょっぴり滑稽で、でもなんだかすごく可愛らしく見えた。
「擦ってくれ」
また声が掠れた。雅紀の手が動く。さっきのふにふにに、雅紀のモノが擦れ合う感触。思った以上に気持ちいい。
「な、な?どうだ?おまえも、気持ちいい、か?」
雅紀は目を細め、真剣な表情で自分の手を見つめて扱いている。
「ん……ん……もち…いぃ」
感じてきたのか、眉がきゅっと寄る。その表情が堪らなく可愛い。
「腰さ、ちょっと、揺らしてみ?」
ペタンと自分の上に座る雅紀の尻が、もぞもぞ動き出した。その擦れる感触がまたすごくいいのだ。
……やべぇ……すっげ、いい。
暁は我慢出来ずにガバッと身を起こすと
「俺も、一緒に、な?」
手を伸ばして雅紀の両手を上から手のひらで包んだ。
「ぁ……っ」
雅紀のちょっともどかしかった動きを、上から重ねた手でもう少し強めに速くする。ぷるんぷるんと2本がぶつかりながら、擦れ合って揺れている。
「ぁ、あ……ぁん、ん、」
雅紀はぎゅっと眉を寄せ、感じ始めていた。その切なげな表情もいい。
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