154 / 175
バレンタインSS『にゃんこな君』仕返しver.(智也×祥悟) 3※
祥悟の目が潤んで蕩けている。気持ちよさ気な表情が、妙に艶かしい。
智也はごくり……と唾を飲み込むと
「もしかして……ここ、触られると気持ちいいの? 耳のここら辺とか」
言いながら、柔らかい毛に覆われた愛らしい耳をさわさわと撫でてみた。
「みゅうみゅうみゅう」
鳴き声にも艶が増す。ぷるぷる震えながら身体を揺らす姿がエロティックだ。
「うわ。か……感じるんだ。じゃあ……尻尾は?」
手を伸ばし、長い尻尾を優しく撫でた。付け根の部分に触れると、祥悟の小さな尻がもじもじと揺れた。
「っふにゃーお」
「わ……すごい。びくびくしてるよ。ここが弱いのかな。ああ……祥……そのポーズ、すごく色っぽいよ。 じゃあ……これは?」
耳と尻尾を同時に愛撫してやると、祥悟は感じ入った顔をして、全身をくねらせた。
「みゅうぅっ。みゃうぅっ」
「わ~反応が素直だ。……普段の君とは別人だよね」
智也が思わず呟くと、祥悟はちょっと恨めしげな顔をして、甘えるように智也の手に頬擦りしてきた。
「みゅぅーん……」
「ああ。そんな顔しないで。食べちゃいたいくらい可愛いよ……祥。あ……耳が垂れてる。君、ちょっと可愛すぎるよ。祥、ほら、ここに乗って」
智也が自分の膝を叩いて促すと、祥悟は素直に跨ってきた。その仕草が堪らなく色っぽくて……ドキドキする。
「うん、いい子だね。もっと尻尾……いじって欲しい?」
「みゅぅみゅぅ」
「ふふ。そんなにお尻突き出してどうしたの? ここの、付け根のところが感じるのかな?」
さっき見つけた1番反応の大きい場所をちょっといやらしく撫でさすると、祥悟の白い肌が興奮を示して、淡い桜色に染まってきた。
「にゃーお」
刺激が強すぎるのか、祥悟は尻をもじもじさせながら膝の上からおりようともがいた。それをひょいっと抱え直し
「ああ、だめだよ、逃げちゃ。気持ちよくしてあげられないだろう?」
耳の後ろに息を吹きかけながら甘く囁くと、祥悟はきゅうっと首を竦めた。
「みゃ。みゃぁうっ」
抵抗を諦めた身体がくったりと弛緩して、また素直に肌を擦り寄せてくる。膝の上で愛らしく尻を振る祥悟の愛らしさに、こちらが身悶えそうだ。
「いいこだね、そう、もうちょっとお尻をあげて? ほらこれはどう? 目がうるうるしているよ、祥。ああ、ぺろぺろしてくれるの? え……あ、祥、そこは……っ」
くうくう言いながら、智也の指をぺろぺろしていた祥悟が、不意に下腹に顔を埋める。薄い室内着越しに祥悟の熱い息を感じて、智也は思わずびくっとした。いや、正確には智也の息子がひくりと震えた。
「ふみぃ……ふにゅぅ……」
ともだちにシェアしよう!