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バレンタインSS『にゃんこな君』仕返しver.(智也×祥悟) 5※
智也は、ベッドヘッドの小物入れの中から、ローションを取り出すと、尻尾の付け根下を覗き込んだ。
明日は久しぶりに2人の休日が重なる。だから今夜はゆっくり睦み合うつもりで、祥悟は風呂のついでに、自分でそこを解していたはずだ。
くねくねと蠢く尻尾の下から、可愛らしい窄まりがちらちらと顔をのぞかす。見慣れたその場所に、いつもとは違うものが生えている。それはすごく新鮮な眺めで、なんだか……未知の危ない性癖に目覚めそうな気がする。
智也はごくり……と唾を飲み込むと、ローションを手に出して、そっとそこに指先で触れた。
「みゃうっ」
突然の感触に驚いたのか、祥悟はぴくんっと震えて尻を庇うように腰を引く。智也は逃すまいと、すかさず尻尾の付け根を優しく掴んだ。
「じっとしてて、祥」
「うにゅぅ……」
ローションを垂らし込んだ指先を、再びそこに押し付けた。既に柔らかい入り口に、ちょっと力を込めて指をぐぐっと押し込んでみる。慎ましやかな窄まりは、ひくつきながらも指をしっかり飲み込んでいく。
傷つけないように注意しながら、もう1本添えて大胆に突き入れてみる。相変わらず狭いが、それほど辛そうじゃない。
きつく締め付けながらうねって絡みつくその感触に、智也の興奮も煽られていった。
「んぅぅ……んぁぁ……」
ほぐす間、祥悟は尻を高くあげた猫のポーズで、顔を枕に沈めてせつなげに鳴いていた。
いつもは声をあげまいと枕に口を押し付けて必死に堪えるのだが、今日はどうやら勝手が違うらしい。素直に甘えた声で鳴く祥悟も、かなり新鮮で刺激的だった。
……そろそろ……いいかな。
妙な興奮を煽られすぎて、自分のアソコももう堪らなくなっている。
智也は指を抜き取ると、いきり立った自分の息子にも、たっぷりとローションを垂らしてから、祥悟の細い腰を押さえつけた。
「……よし、いくよ?」
濡れた灼熱の先を、赤く熟れてひくつく窄まりに押し当てる。ぐちゅ……っといやらしい水音がした。智也は逸る自分を抑えながら、腰を大きく前に突き出した。
「……っふぅぅぅ……っあ、ああっ」
「……っく」
ずずっと飲み込まれたペニスに、祥悟の熱い内壁が絡みつく。
入れた瞬間に持っていかれそうで、智也は眉を寄せ、甘い衝動に耐えた。いったん動きを止め、息を整えると、いつもとは違う性急さで再び侵略を開始した。
見下ろす祥悟の小さな尻の上で、尻尾がくねくねと揺れている。
この眺めは……ちょっとやばい。いけない性癖に目覚めてしまいそうだ。
「あ…っは……っぁあ……っとも、やぁ……っ」
「……っ祥? 君、言葉が」
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