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バレンタインSS『にゃんこな君』仕返しver.(智也×祥悟) 6※
「ば、か、いきなり……っいれ……っああ……っ」
急に言葉を喋り出した祥悟に、智也は驚いて慌てて腰を引こうとした。だが、祥悟の身体がしなやかに反り返りながら、自分のものをぎゅっぎゅっと甘く絡め取り、離してくれない。
「あっく……っそんな、しめつけ、ないで」
蕩けそうに熱い内壁にペニスをきつく絞られて、智也は喘ぎながら弾けそうな衝撃に耐えた。
言葉は発しているが、まだ尻尾も耳も生えたままだ。自分の下で美しい弧を描いて悶える祥悟の耳と尻尾は、まるでそこだけ別の生き物のようにぷるぷる震えている。
……可愛い……。
激しい射精感をかろうじて何とかやり過ごすと、智也は誘うように左右に揺れ動く尻尾を、じっと見下ろした。
祥悟のことを猫のようだとは常々思っていた。でも、ネコ耳と尻尾が生えた彼の姿がこんなにも愛らしいとは予想外だ。
……癖になりそうだな、これ。
早瀬くん……こんなチョコレート……いったいどこで売ってたんだい?
まだ夢を見ているような気がしている。
当然だ。
祥悟の身体の変化は、とても現実とは思えない。
智也はそっと手を伸ばして、くにくに動く尻尾を捕まえた。
……ここにも感覚があるんだよな……。ちゃんと反応しているわけだし。
根元から先に向かって、艶やかな毛に覆われた尻尾をすーっと撫でてみる。
「……んあっさわ、るな、そこ……っんあっああんっ」
途端に、祥悟が身を捩りながら切羽詰まった声をあげた。中が蠢いて、自分のものをきゅうきゅう締め付ける。
……うわ。そんなに……敏感なのか。
不意に堪えきれない好奇心がむくむくと頭をもたげてきた。この敏感過ぎる耳と尻尾を上手に愛撫してやったら、祥悟はどんな媚態を見せてくれるのだろう。
智也は抗えない誘惑に負けて、掴んだ尻尾を丁寧に撫で擦り始めた。
「祥……感じる?」
「あ……は。んぅ……さわ、さわんなってば」
耳に息を吹きかけながら囁いてみる。どの辺がより気持ちいいのか、手で探りながら。
「触られるの、ダメかい? でもすごく感じてるみたいだよ」
「あ……っく……んんんっ」
手の中で悶えるように暴れる尻尾の反応が可愛い。耳もぴくぴく震えている。
「ふふ。いつもより敏感だね、祥。すごく可愛い。ここかな? それともこっちかい?」
「あっ。あう……っ」
自分の中で、変なスイッチが入った音が聴こえた気がする。
付け根部分の固い毛を逆撫ですると、祥悟は信じられないくらい甘ったるい声で鳴いて、可愛いお尻をもじもじと揺らした。
中で擦られる感触と視覚的な刺激に、智也は息を荒げて腰を突き上げた。
気持ちよすぎて止まれない。
耳を唇ではみはみしながら、尻尾を撫でる。
きゅうきゅうと祥悟の中がうねって、目眩のしそうな快感が次々と溢れ出てくる。
「祥っ。ああ……すごい……っすごいよっ」
智也は掠れた声で呻くようにそう叫ぶと、祥悟の滑らかな背中に顔を埋めた。
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