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episode2-9

-数時間後- 「き、侑稀、起きろって。」 「んーぅ…。」 「かんっぜんに酔っ払ってるだろ、大丈夫か?」 「んー…?」 ついさっきまでは全然平気だったはずなのに 気づいたらどうやら眠ってしまっていたらしく 首とか肩とかあちこちが痛い。 「気持ち悪くないか?ほら、とりあえず水。」 「ん…さんきゅ…。」 座ってるだけなのに 自分の周りがぐるぐる回っているような そんな感覚。 「ミサトさん、今日このままこいつ連れて帰ってもいーっすか?」 「そうなると思ってバイト増やしてたんだから、ちゃんと連れて帰ってあげてぇ。」 2人の会話は聞こえているのに 体が言うことをきかなくて、俺はそのまま京の肩を借りた。 「ほら、体重かけていいから。」 「んんぅ…。」

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