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episode3-16

「んー…、なんかのぼせたかも…。」 「そりゃ30分以上も風呂に浸かればのぼせるだろーよ。」 ほら水、とペットボトルを渡してやると ん、と侑稀はそれを受け取った。 「あー、生き返ったー…。」 「そりゃよかった。…先飯食ってな、眠いんだろ。」 さっき消したばっかりのコンロの火をもう1回つけ直して ちょっとだけ温めてから皿に盛ってやると 侑稀はありがと、と素直にそれを食べ始めた。 「うまい?」 「うまい。…てか、京の飯がまずかったこと、ない。」 「んならいいけど。」 ちょっとシャワー浴びてくるわ、と10分ほど侑稀から目を離しただけなのに 次に戻ってきた時には、侑稀はソファに座ったままうたた寝していた。

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