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episode3-17
「………食うの早すぎ笑」
ソファに足を組んで、そのまま背もたれにもたれかかるようにしてすやすや眠る侑稀は
俺が戻ってきたのに気づいたのか、ん、と目を覚ました。
「……ん、あぁ、おかえり…。」
「ただいま笑…先に寝るか?」
「いや、平気。」
待ってる、と侑稀は目を擦りながらソファに座りなおして
その様子が、眠いのを我慢している子供みたいで可愛かった。
「なに、今日は妙にデレてくれるじゃん。」
「デレ?…別に普通だけど。」
「はいはい。」
そーだった、こいつはこーゆーこと
無意識でやる奴なんだった。
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