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episode3-21
眠いもう動けないって言った俺を
京は簡単に抱き上げて、ほらちゃんと掴まってと苦笑いした。
「………なぁ。」
「ん?」
「……なんでもない。」
京は今まで付き合ってきた女の子達にも
こんなことしてるんだろうか。
そうだとするんなら
そりゃあモテて当たり前だって、思うしかなかなかった。
「なんだよ、気になる。」
「…なんでもねぇもん。」
「ふーん?」
京は俺をベッドに下ろして
昨夜と同じように俺の隣に横になった。
「あ、侑稀、頭上げて。」
「頭…?」
はい、と少し枕から頭を浮かすと
その隙間に京は腕を伸ばして、はいよし、と俺の体を引き寄せた。
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