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episode3-22
「…これ、腕しびれない?」
「俺腕しびれないタイプだから笑てゆーか、侑稀軽いから全然平気。」
「…なら、いいけど。」
「寝にくかったらゆえよ?」
「…平気。」
京の体温が温かくて
それでいて暑すぎなくてちょうど良くて
それがちょっと悔しくて。
「なー…、明日には家に帰る…?」
「……帰るよ、だって次の日大学だし。」
俺んちの方が大学に近いもん、と俺が言うと
じゃあ俺が泊まってもいい?と聞いた。
「……そんなこと、今まで聞いたことなかったくせに。」
「うっせ。」
「今まで通り泊まりに来ればいいじゃん、別に。」
俺が言うと
京がえらく嬉しそうに目を細めて笑うから
俺は1人で気恥ずかしくなって京から目を逸らした。
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