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episode6-2
なんか食う?と京に言われて
自分が珍しく空腹なことに気がついて
こくん、と頷いた。
「とりあえずコーヒーだけにする?」
「………食パン、食べる。」
「朝から?珍しいな、」
「……なんか、腹減った。」
俺が言うと
京は驚いたような顔をしてから、あ、と声を上げた。
「………昨夜、運動したから?」
「運動?」
「そ。…したろ?2人で、」
京はそう言って、ちゅ、と俺の唇にキスをした。
「んじゃ、パン焼いてくっから。」
ゆっくりしてな、と俺の頭を撫でて
京はリビングに戻っていった。
「………運動って、……恥ずかしい奴。」
1人残された寝室は落ち着かなくて
俺はベッドから起きてソファに移動した。
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