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episode6-19
「ちょ、こら、痕つくからっ…、」
「わざと付けてんの。」
「なん、でだよっ…、」
「んー?……侑稀は俺のって意味。」
侑稀いい匂いする、と京は俺の首筋に顔を埋めて
こっち向いて、と俺の肩を掴んだ。
「…侑稀、」
「……何?」
「侑稀からキスして、」
ん、と少しだけ唇を突きだしてじっと見つめてくるから
じゃあ目ぇ閉じて、と俺は手のひらで京の両目を覆って、触れるだけのキスをした。
「ったく…、どこでそんなの覚えてくんの、」
「ちょ、ま、っ、んんっ…、」
「そんなことされたら我慢できなくなるっしょ、」
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