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episode6-33

-数時間後- 「っと、そろそろ着くか。」 「あ、うん、後2駅だっけ?」 結局移動中1回も起きなかった侑稀の体を軽く揺らして声をかける。 「んんぅ…?」 「侑稀、そろそろ着くぞ。」 「んー…。」 まだ眠い、と俺の腕にひっついて 侑稀は目を擦った。 「寝起きの侑稀君レアー、」 「あ、こら、そんな見んな、」 やめろ可愛いの知ってんだから、と侑稀を庇うと うわ、独占欲だー、と律が笑った。 「ううん…、はよ…、」 「はよ笑よく寝れたか?」 「んー…。」

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