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episode6-34
「座りっぱだったから体痛い…、」
んん、と伸びをしてから座席に座りなおしてからも
侑稀はしばらくぼーっとしていて
俺にとってはいつものことだけど、普段の侑稀しか見ていない人からしたら
確かにレアかもしれない。
「どうする、着いたらまだホテルで寝るか?」
「ん…、いや、平気…、」
せっかく来たんだし海行く、と侑稀はまた眠そうに目を擦った。
「っとほら、降りるぞ。」
いつもなら平気、と言われてしまうところだけど
寝起きの侑稀は大人しく俺に手を引かれて、立ち上がった。
【京side.end】
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