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「ん、ぁ……ッ」
小さく存在を主張する胸の尖りを舌先で撫で、反対側を指先できゅっと摘むと神谷は俺の頭をかき抱いて震えた。
そのまま残った手を下げていくと、神谷のそこはすでに蜜を零して高まる欲求を露わにしていた。
たったそれだけで呼応するように俺の下肢もドクリと脈打ち、痛いくらいの熱を感じる。
我ながら単純で、神谷のこと言えないくらい簡単にエロスイッチが作動する。
――でも、お前限定なんだせ。なんてサムイ台詞を吐こうとしたら、言葉がひゅっと喉の奥に押し返された。
「かみ、や…こらばか、触るな、ッく」
外見のわりに以外と大きくて節の目立つ神谷の指が、俺のそこを掴みゆるゆると上下に動いていた。
昨夜やるだけやって寝落ちしたせいで、何も纏っていない神谷の身体は手を出し放題だったわけだけど。それ、完全にブーメランだ。俺も素っ裸だった。
もう、こうなったらお互い後に引けなくなる。
どっちかが果てるまでこの攻防は続くんだけど――。
エロスイッチ作動でスーパーどすけべモードに入ってる神谷に勝てるのか。いや勝てない。
抑えきれない喘ぎ声や熱い吐息が耳を襲い、振り払うようにぶんぶんと頭を振れば目に涙を溜めて俺を見上げる神谷がいた。
あ。ダメだイク。
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