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二十四話め

すると翔来が はあ、と息を吐いて変なことを言ってくる。 「稜…あのさ、卒業したら、俺と付き合ってほしい」 ………えっ今じゃなくて???俺としては今からでも問題ないんですけど なんで卒業してからなのか不思議に思いながら、恥ずかしいけど本心を伝える。 「い、今じゃ駄目なの…」 「…出来ることなら今すぐ稜との交際始めたい、けどこれから受験だし、絶対寂しい思いさせる」 「大丈夫だよ、俺そんな寂しがり屋じゃないから」 だから付き合おう、と真っ赤になりながら翔来の太ももを揺らす。翔来は「稜から言われるなんて」と少し感動した様子で、傾きかけていた。 「ねえ翔来、お願い」 「ん、ん〜〜〜〜」 「俺…翔来と、キスとか、したいし、……さわりっこ、したい……だめ?」 なんかもう自分のテンションが分からなくて、たぶん夢にまで見た翔来からの告白でかなりおかしくなってるんだと思う。だって普段こんなこと言えない。それに、こんな、翔来の翔来間近をすりすり触るなんて…っ!俺大胆! 「…稜……俺も…稜に触りたい……」 「翔来…!」 「んだけど!!けじめとして、卒業したら、お願いします…」 え〜〜そこまで言っといて、翔来〜!! 俺はがっくり肩を落とした。 「……俺どっか行っちゃうかもよ」 俺は自分の膝を抱えて、そこに顔を伏せた。どっか行くとか有り得ないし、卒業したところで翔来への気持ちは変わらないけど、…ただのワガママって分かってるけど、俺は今すぐにでも付き合いたい……。 「稜、顔見せて」 何か泣きたい気持ちになって、黙りながら拒否する。翔来は俺の後ろを退くと今度は前に来た。 「……俺、すぐ付き合って稜とエロいことしたい」 突然何を言うのかこいつは。 ただ俺も拗ねてて、半分やけになって「すれば?」と泣きながら言った。 「でもエロいことすんのは高校生になってからって、親父と約束してて。今付き合ったら絶対一週間以内に我慢できなくなって手出すから、…だから、卒業してから、」 「なんだそれ!」 アホか!どんだけ良い子なんだよ!親父との約束守る中三って、もう!

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