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二十六話め

俺は夢を見た。翔来にガツガツ攻められる夢を。 夢って一日の出来事を脳が整理してるときの一部だったり、欲望の表れだっていうけど、俺の場合は断然後者。昨日めでたく両想いだと分かった俺たちだが関係はいたって変わらない。言うなれば…『友達以上恋人未満』ってとこか。翔来は高校になってからエロいことをする、と断言してそれまでは我慢しなきゃいけないから付き合わないと言われた。…ちょっと未だに腑に落ちないとこもあるが、あと十ヶ月くらい乗り切ってやるよという意気込みだ。 だが、本心は俺も翔来と早くエロいことがしたい。こんなこと普通は思わないかもしれないけど、俺は翔来に組み敷かれたい。押し倒されて、強引にキスされて、でも体に触れてくる手は優しくて、ちんこ触られて、やだやだ言う俺を無視して翔来がイかせてくれる。そんな妄想が大爆発だ。昨日というか好きになってから毎日のように思ってることだけど、まさか夢でされるとは…。 「翔来……?」 上を向くと翔来の口からヨダレが垂れてる。 (あ〜〜こんなの俺しか見たことねえんだろうな〜!親友の特権!両想いの特権!可愛い〜!) 夢見てムラムラして、こんな可愛い寝顔見せてくれて、俺は堪らなくなって、遂に腰が動いてしまった。最初は起きないか気にしながらゆっくり翔来のに押し付ける。 (…あ。あれ?翔来、かた……) 自分のより硬度をもった物が布越しに感じられて、はわあ〜!と目が輝いた。続けて腰をゆっくり動かし、当てながら翔来の顔をガン見する。翔来は変わらず可愛い寝顔で、でも下はガッツリ勃ってる。 (…はぁ、はぁ…っ、ギャップ、ギャップ萌えだよ翔来…) 頭の中で意味わからないことを言いながら、腰の動きを少し早める。

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