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カウントダウン・セックス08

 窓を挟んでベランダで見ている蛍の目が丸くなる。ガンっと窓に手をつくと、鼻息で窓が曇ったのがわかった。  外は暗い。室内はほのかに明るい。ベランダにいる蛍には、僕の姿が丸見えだろう。  僕は自分で自分の乳首を摘まむと、転がし始めた。「ん」と声が漏れる。一人でしているところなんて、誰にも見せたことがない。恥ずかしすぎる。でもそれで、蛍の注目が僕にいくなら。  これくらい、どうってことない。  身体がゾクゾクしてくる。蛍に見られている。そう思うだけでも、身体が熱く反応する。 「あ……んっ、んぅ」  意識して、いつも以上に声を大きめに出す。  蛍、早く来て。僕のもとに、戻ってきて。 『初詣はマジで行かないんで。じゃ』と電話を切った蛍が窓を開けて部屋に入ってきた。  スマホをベッドの枕へ投げると、ハーフコートを脱いだ。 「莱耶らしくない。どうしたの?」  ベッドに足をかけて、蛍が優しく微笑んでキスをしてくれる。すっかり冷えている蛍の顔は、冷たくて僕は身震いをした。 「蛍、早く来て。温めてあげる」 「ダメ。これじゃ、莱耶が冷えるだろ」 「大丈夫。早く入れて欲しい」 「風呂……湧いてるから。そっちに行こう?」  蛍が僕の手を握って、引っ張った。  早くエッチしたいのに。お風呂なんて、嫌だ。

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