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【0章】2

凛生はオトコ遊びを好む。 生まれながら女性を愛せない。そもそも愛や好いたもよく理解していないかもしれない。人との交わりは身体だけと傍からもわかるような付き合いをする。色目を使うことはまずない。容姿からも中性的に見られがちだが、俺はそういう奴らにどこに目ん玉つけてるんだと問いたい。肩幅、手、関節の節々、首周り、どう見ても男だ。何より彼は抱かれる側じゃない。抱く側だ。 見かけでは儚く見えるらしい。著しくも男子校であり、安易な環境に声をかけられることは度々とあった。しかし相手は凛生に女を重ねている。そんな奴にはぴしゃりと躊躇いもなくあしらうのだ。それに、初めから凛生の遊びは選ばれるのではない。本能的に狩りをするように自ら選ぶ。

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