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【1章】3

中学三年の冬。8番目は小柄で目が大きく見てくれは凛生よりも中性的でまるで女のような風貌だった。それでも大人しく慎ましい第一印象で、外見が好みじゃないと言っていた凛生も当時手持ち無沙汰が手伝ってモーションをかけ始めた。難なく籠絡したが、蓋を開けてみれば凛生に対抗意識と言う名の嫉妬を絡めた感情を持ち、逆にしたたかに近付かれその際色々と嗅ぎ回られたのだ。鼻持ちならない性格で、いつもと違う展開に苦労したが終わりは案外早かった。 抱いたのだ、自分が。 凛生に学園のアイドルの座を奪われたとつまらない嫉妬をしているくらい自分に過剰なら、凛生といつも一緒にいる俺が寄っていってお前が一番だと吹き込み関係を持つほうが凛生の邪魔にならない。今までも何度かこういうことがあったが、大体は学園に隣接された女学院の生徒に凛生が付きまとわれたことが発端で男が対象なのは初めてだった。

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