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第2話

現在、人には男女のほかに第二の性があることが近代科学の進歩によって発見された。 α、β、Ω。 簡単に説明すると、αは、全人口の中でもごく少数で、組織のトップに立つような優秀な人材ばかりである。社会的にも優遇されている。 Ωは、αよりも希少で、発情期がある。発情期には特有のフェロモンを分泌する。そのため、犯罪に巻き込まれることも多々ある。また、発情期中には何もできなくなるので、社会的な地位も低い。 βは、大多数の数を占めており、普通の人間と変わりない。 現在の日本は細分化されており、αが、Ωが立ち入ることができない地区がある。 それは、それぞれの性によっての犯罪を抑制するためであり、人権を尊重するためである。

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