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第3話
*
「あっ、ああ……も、やだ……ぁ!」
真夜中の静かな空間に、甘くとろけた嬌声が響く。
あの後あれよあれよという間に男2人に組み敷かれ全裸に剥かれた志葉は、注がれる圧倒的な快楽に為すすべもなくびくびくと身体を震わせていた。
志葉を後ろから抱えるように抱きしめ、固くしこった胸の先で遊んでいた苺谷が耳元で囁く。
「志葉ちゃんのおっぱいもうずっとコリコリのままだねぇ。ここ弄られるのそんなに気持ちいいんだ?おちんちんもこんなにパンパンにしちゃって」
えっちだなぁ、と吐息混じりに言われ志葉の乳首を虐める指がぎゅっと突起を摘んだ。
「いっ、ぁあ……!」
普通だったら痛いはずなのに、口から漏れる喘ぎ声はとんでもなく甘く、自分が感じてしまっていることが嫌でもわかった。
「ん……、ちょっとおじさん、もう少し優しく扱ってください!」
「ひぁ、ああ亘くっ、……そこで喋んないで……ッ!」
一方、昂ぶったままの志葉の男根にぬるぬると舌を這わせている亘は、不機嫌さを露わにしたまま苺谷を上目に睨んだ。大きく開かされた足の間でもぞもぞと動かれ、勃起した男根が小さくわななく。
「これだからお子様は。志葉ちゃんは痛いくらいが好きだってまだ分かんないの?バーカ」
「俺は初眞にいちゃんには優しくしたいんです。あとバカって言った方がバカなんですからね!」
まるで子供のような言い争いを繰り広げるエロ魔人どもに、こんなにもいいようにされている自分が情けなくなった。
なんでこんなことに。
聞きたいことや言いたいことは山ほどあったが、上からも下からも責められている状況では真っ当な思考回路を保てるはずがない。
快楽に流れさないように必死に歯を食いしばって耐えても、どんどん送り込まれる快感にはどうやっても勝てなかった。
「ぁあ……ッ!」
ビリっとした痛みを伴い、真っ赤に充血した乳首からじわじわと快感が広がった。
追って、ぬるりとした熱いものがそこを舐り、志葉は瞬時にそれが苺谷の舌であると理解した。
「なーに声我慢しようとしてるのさ?ちゃんと喘いでよ、志葉ちゃん」
「ひっ、ぃ"……!?」
わざと唇で乳首を挟んだまま言った苺谷は一度ちゅっとそこを吸い上げると、戒めるようにきつく歯を立てた。
指でされるよりはるかに強い快感に、目の前にパチパチと火花が散り志葉の腰が大きく跳ねた。咥えられたままのそこは意思とは関係なく亘の口の中で飛び跳ね、喉奥へと無遠慮に入り込む。
「んぐっ………ん、」
「ぅあっ、ごめ、亘く、ぁ、ああッ!」
いきなり奥を突かれ嘔吐いた亘に、志葉が慌てて腰を引こうとしたが、亘は気にする素振りも見せず、それどころかそのまま志葉の腰をぐっと抑え込んだ。
「ひっ、ダメだって、亘くんッ……ん、んんぅッ!」
以前付き合っていた彼女にもこんなことをされたことはなく、そのあまりにも強すぎる快感に涙が溢れた。亘の方がもっとずっと苦しくて泣きたいはずなのに、腰を抑える手は決して離れない。
先が喉奥にあたったまま熱くねっとりとした舌で竿全体を舐められ、形を確かめるように何度もなぞられる。
尖らせた舌先で敏感な裏筋をつつ、と焦らすようにゆっくり舐めあげられると志葉の口からまた激しい嬌声が溢れた。ガグガクと腰が甘く震え身体の奥がずんと疼いてくる感覚に、限界が近いことを悟る。
こんな強姦まがいなことをされて達してしまうなど、絶対に嫌だ。
志葉はぎゅっと瞳を閉じ、なんとかこの気持ち良さから逃れようと手の平に爪が食い込むほど両手をきつく握った。
が、しかしーー
「ふっ、志葉ちゃんさぁ、もうイきそうでしょ?」
全てを見透かしたような瞳でニヤリと笑い、苺谷が意地悪く囁いた。
瞬間、志葉の口から大きな喘ぎ声が漏れる。
「やっああ……ッ!?苺谷さ、それやめッ!」
散々弄られ真っ赤に充血した乳首を勢いよく吸い上げられ、もう片方を爪先でリズムよく弾かれる。乳首を舐められるのも甘噛みされるのももちろん気持ちが良かったが、それの比にならないほどの快感が志葉を襲う。
なんで、どうして。
達しそうになっているのを一瞬で見抜かれてしまったことにどれだけひどく困惑しても、志葉を責める手は止まらない。
「ぐっぅ、ごぼ……ッ」
もはや亘のことを考える余裕などあるはずもなく、志葉は苺谷からの底なしの快楽にどんどん溺れていく。
亘の口の中で激しく動く男根の、高く飛び出た出っ張りが上顎のザラザラとした部分を擦りたまらない快感を呼び起こした。
気持ちがいい。もっと、奥までーー
ーー挿れてみたい。
完全にネジの外れた志葉は、欲望のままに収縮する喉奥に腰を進めた。
「がッ、は、ぅう、ぐ……!」
亘の苦しげな声が耳に入ったが、志葉にはもう何も考えられなかった。
熱く凝った2つの突起を執拗にいたぶられ、血管が浮き出たそこをぎゅううっと強く喉奥で締め付けられ、ついにーー
「あっ、あああ、イクぅう……ッ!」
志葉は勢いよく精液を吐き出した。
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