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第7話

 こいつバカだろ。嫌悪しているわりに警戒心はないのか。 「俺のどこがダメだって言うんだ」  さも納得がいかないという顔で、入江が不満をぶつけてくる。こっちは呆れを通り越してダルいだけだということがわからないのだろうか。 「ガキくさくて色気がないところと、いちいち突っかかってくるところと、自分のことかっこいいとか思ってるっぽいところが自意識過剰で笑える」  は、と鼻で笑って吐き捨てるように言いきった柊馬を見て、入江が息を飲む。今までほとんど反撃してこなかった人間に好き放題言われ、驚きを隠せないらしい。 「お互い印象最悪なんだし、近寄っても何もいいことなんかないってわかっただろ。今後は無視してもらってかまわな……」 「じゃあ誰ならいいんだよ」 「は?」 「だから、どんなやつがおまえの好みなんだよ!」  てっきり怒り狂って殴られるか、さっさと引き返すだろうと思っていた入江が、少しも引き下がろうとしないことに首を捻る。早く会話を終わらせたい一心で、脳裏をよぎった人物の残像を捕らえ、口に出した。 「生徒会長」  入江がわずかに目を見開く。相手の動揺を悟り、柊馬は重ねて告げた。 「会長って物静かで知性的で、エロそう。制服を脱がせたらどんな顔するか、想像するだけでもクる」  嫌悪感を煽ってやろうと、わざと露悪的な言い方をする。
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