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第31話※

舌を絡め合い、唾液が混ざり合う。 注ぎ込んでいるのもを喉を鳴らしながら飲み込み清藤はキスに夢中だ。いつの間にか清藤は膝を立て大きく股を開き、その間に身体を割り込ませている形になっていることに気付く。 紛れもなく正常位、合わさった身体の間で両手で二本の竿を速度を上げながら清藤の手が擦り上げている。キスの間に漏れる吐息は真田を煽る。蕩けた顔と赤い舌は色気を振り撒いている。 「…なあ、入れねーの?」 あと少しで頂点が見えかけてきた時、唇を離した清藤は不服そうに漏らす。 (そりゃできるなら入れたいけど…) 清藤の身体を気遣ってしまう。不十分な知識でできるものじゃないことはわかっている。 腰を浮かした清藤は自分のジーンズを片手でずらし膝を立てた。 「なあ、俺の鞄持ってきてくんね?」 何故、今、鞄がいるのかわからないが首を傾げながらも素直に真田がリビングから清藤の鞄を持ってくる。ゴソゴソと袋を取り出したその中身は、太めのチューブと一目でわかる見慣れた小箱。 「あんた…本気でやる気なの?」 「今シたいんだよ。先延ばしにできないんだよな。これ、入れて?朝なシャワーを浴びながら解してみたんだけど、触ってみてくれよ」 はぁ?…そうだった…清藤は斜め上をいく思考の持ち主だった。ここまでとは流石に真田も思っていなかった。 「朝、解したって…何、やってんの?」 「だってさ、お前ビビってるだろ?だったら俺が準備してりゃできるんじゃないかって思ったんだよ。何事も協力だろ?俺はお前と繋がってみたいんだよ。なぁ入れてくれよぉ」 膝を立てずらしたジーンズと下着の間から立て上がった芯を片手で抜きながら器用に小箱から小袋を取り出し咥え袋を開けると、二本の指に被せ蕾へと手を連れて行く。 「そのチューブ、ここにぶっかけて?」 身体を起こした真田は唖然とその光景を見入ってしまった。 (参ったな…男の癖になんでこんな色っぽいんだよ…) チューブを手に取り上からタラリと指に垂らして見る。そこがどうなっていくのか興味はある。あわよくばと頭を掠めたりもしていた。 それにしても積極的過ぎる清藤のその姿は一々綺麗だった。少し開いた口元から見える赤い舌、繋がるその場所に指を差し入れ、眉間に皺を寄せながら吐息を漏らし壮絶な色気で真田を誘った。

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