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第33話※
時折、掠れた吐息と共に身体をしなやかにくねらせてる。
半信半疑で差し込んだ指は三本に増え、緩く解れた清藤の孔は絡みつくように収縮し誘い込もうとしてる。二人の身体は汗ばみ滴り落ちていた。そんなことは気にすることもなく清藤の胸の尖りに舌を這わせ愛撫を繰り返す。
「あっ、そこばっか、ダメっっ!!」
甘い声を上げながら清藤の芯からは何度か目の白濁が飛び散る。前立腺を刺激すればこんな風になるんだと、生唾を飲み込む。
「もう、来てよ。いつまで…待たせんの?入れてよ…」
きっと今入れれば気持ちいいだろうと中は絡みついてくるが指とは質量が違う。まだ躊躇う真田の勃ち上がった芯を長い指が握りしめ緩く上下する。
「これ、もう、欲しいんだよっ」
これだけ懇願されれば真田の理性も飛びそうになる。
もう、清藤の望むままひとつになろうと身体起こし、膝を割り身体を滑り込ませた。抱えあげた膝にキスをし蜜を零す芯をヒクついて待ち焦がれる蕾にあてがった。
「痛かったら言ってよ。友海さんが辛いのヤダから」
「じゃ、言わないっ、繋がって嬉しがりたいっ」
初めて男とセックスするというのに、それを受け入れ嬉しがりたいという清藤の言葉に肩の力が抜ける。
この人を好きになって、内側を知って自分とは考え方捉え方が全く違う清藤に驚く事ばかりだが、愛されていることをじわじわと染み込ませてくれているように感じる。そんな清藤を大切にしたい。これ以上ないほど愛したい。
下腹に力を込め張り詰めた芯をゆっくりと押し込んだ。すざまじい圧迫に射精感が襲われる。大きく深呼吸を繰り返し、清藤の様子を垣間見ればシーツを強く握りしめ唇を噛み締めている。
…こんな辛そうな友海を見たいわけじゃない。繋がって一つになりたいと思っていても苦しめたいわけじゃない。推し進めるのをやめた真田を薄目を開け潤んだ瞳を覗かせた。
「抜いたら別れるからっ…いいから、早くっ」
別れるなんてありえないし清藤と離れたくない。そう、一つになる為の行為を求めてくれているんだったとその唇を奪い舌を絡めた。首にしがみつく清藤を抱きしめ、奥へと突き進む。むしゃぶりつくような荒いキスに応え、夢中になっていく清藤が愛おしい。
「…入ったよ。全部」
唇を離しそう伝えればしっかりと見つめた瞳から涙がこめかみへと溢れ落ちた。
その視線は下腹部へと移動し、長い指が繋がっている場所を撫でる。その手に真田は自分の手を重ねた。
「…すごい…元希が入ってる…」
「…痛くない?」
「最初だけだったかな…痛かったの。違和感半端ないけど嬉しい。すごいな…これでもう元希は俺のもんだからな。浮気したら許さないよ」
「すると思ってんの?どれだけ俺が好きかわかってるでしょ。こんな……男のアナルに入れてるんだよ」
「ははっ、そうだな…それでも俺達が繋がる大事な場所だからな」
「そろそろ動いて」とお願いされ、ゆっくりと律動を開始する。萎えていた清藤のモノは次第に硬さを取り戻し、お互いが果てるまで清藤の仰せのまま揺さぶり続けた。
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